着メロには、それぞれの人の思い入れが表れるようです。ただ流れる曲目が時と場合によってギャップが生じ不謹慎と感じられることが結構あります。そんな場面を詠んだ作品が多かったようです。共通の体験なのでしょう。また、曲目によって世代が表れたり、時代の流行を感じたり、かと思うと若ぶってその曲目がその人の世代とかなりギャップが生まれたりと、いろいろ面白い風景が浮かんできます。「着メロ」ひとつとってもIT川柳は話題に事欠かないようです。
何かふと思わず絵の浮かんでくるような面白い場面を切り取って詠んでみるのも作品作りのコツかもしれません。特選句は、そんな要素をもって詠まれていると思います。
「着メロに”へぇー”と見られて自慢顔」 立川談幸 |