着信に恋心を秘めたもの、託したもの、未練を残すものと、現代の恋愛模様がよく表れている作品が多く寄せられました。また、悪事露見に及ばないようにと、夫婦間の腹の探り合いを表現したものが多いのも、現代の家庭事情でしょう。母親からの着信に関しての作品も多く、母親からの着信からだと心ときめかないのか、「がっかり」を表したものが複数ありました。送信する側のお母さんからすれば、親心を素早く伝える手段として温もりを込めて送ってるはずです。「親の心子知らず」は時代、手段は変わろうとも永遠のようです。
私も着信履歴に助けられることが多々あります。送信者がわかる着信は安心感もあり、防御、言い訳といろいろな恩恵があります。何にでも功罪はあります。便利なものほど、同じベクトルで落とし穴もあります。せいぜい功績の部分を活用して現代生活に潤いを持たせましょう。
「着信が近頃目より物を言い」 立川談幸
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