人に思いを伝える、知らせるという行為はいつの時代も変わりません。しかし、その手段は時代と共に大いに進歩、変化してきています。その手段の変化により、表現スタイルも様々に変わってきております。ただ、そこには常に人間の心の豊かさが反映されていて欲しいものです。
軽くボタンを押すだけの行為でも、その中身の重さは相当なものもあります。失敗体験の中から人間のおかしみ、悲しみなどの共感が生まれてきます。そのようなことからなのでしょう「誤送信」を扱った作品が多かったようです。また、今や恋心を伝える手段として大いに活用されているようです。間違い、後悔、成就…、送信一つからでもいろいろなドラマが生まれてきています。
不況の波を今年こそ追い払いたいものです。神様も庶民の願いを込めた送信を是非受信して、良い返信を授けて下さい。特選句は神様に送信するとユニークな発想で素直に世相を詠んでいますね。
「送信の指に七つの色使い」 立川談幸
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