


毎度申し上げます通り、何事も二つ良いことはないようです。便利になれば、それに対しての落とし穴が表裏一体となって付いてきます。それが高度になるほど、裏の方も進歩し続けます。
セキュリティは日常生活のことからIT機器など、いろいろな場面で求められる時代です。単に"物騒な世の中だ"で、片付けられてしまっては困ります。その対策だけは万全にしておきたいものです。
「語るなと人に語ればその人のまた語るなと語る世の中」という言葉があります。なるほどうまいことを言うもので、「人の口に戸は立てられぬ」はもっともですね。どんどん情報が人の口から漏れていきます。ごく周辺の話題で、笑い話で済まされるようなことならば良いのですが、高度情報化社会はいつの間にか、大量かつスピーディに情報が走り回ってしまいます。身の危険にも及びかねないことは、実に憂うべきことです。
奥さんにセキュリティをかけたいと念願する作品が多く見られました。世にも恐ろしいのは「自分の妻」。これも普遍であり古今東西、男の悲しい性(さが)です。特選句は、その恐ろしい奥方がセキュリティにひと役買うとは、何とも皮肉で面白いですね。
「セキュリティ要らぬ不便も懐かしい」 立川談幸

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編集部より |