


IT化の発達のおかげで通信というものが格段に便利で手軽、身近なものになりました。その内容も公的な分野から、より私的なものへと広がって、むしろ自分の日常に欠かせないものとして使われることが多くなってきたようです。
恋愛も今や、このメアド抜きでは成就できない時代です。それが多くの作品に反映されています。心模様の変化を、アドレスを変えることによって表す…、心の衣替えもアドレスに投影されていますね。仕事や恋愛、そして家族との絆も、アドレスがその第一歩の時代です。
特選句についてですが、結婚式の二次会が婚活の場になることは昔からありましたが、披露宴最中に新郎新婦よりまず自分の婚活と、主役そっちのけでメルアド交換に余念がないという面白い光景が浮かんできました。現代人気質をうまく描いていると思います。
「アドレスにETの付く宇宙人」 立川談幸

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編集部より |