


新幹線ひかり号が登場したのが昭和39年。何よりも“速い"という意味合いからのネーミングですが、その当時は「夢の超特急」とも呼ばれていました。「ひかり」が、“夢の"と名の付くほどの、驚異的な速さだったのです。今では超特急は当たり前になってしまいました。そして、IT化の世の中でも“ひかり"は夢ではなく、現実の暮らしの中にどんどん入ってきて、その利便性を高めています。
人間は昔から「遠くのことを知りたい」「未知の世界をのぞきたい」「離れた人とつながりたい」…、という願望を持ち続けていました。そして、その願望を次から次へと果たしてきました。いよいよ“ひかり"という通信の名のもとに高速化、いや投句にもありましたが、“光速化”の時代に入ってきました。
「光」という題に、皆さん、さまざまな想像を巡らし、いろいろな発想で「光」を処理されていました。楽しい作品、まばゆいばかりでした。
特選句はゲーテの残したあの有名な言葉「もっと光を」を踏まえ、あれは現代のIT化のキャッチコピーの先取りではなかったか、と思わせるユーモアあふれる作品でした。
「光年もお隣に住むIT化」 立川談幸

![]() |
編集部より |