


ふと電車内を見渡しますとケータイを含め何らかの端末を操作している人の多さに驚かされます。種々の端末がモバイル化され当たり前の光景になってきています。見えない空気のカーテンの中は移動式書斎です。
「端末」の文字を逆さに持ってくるだけで意味がまるっきり違ってくる。そこに着眼した楽しい作品をたくさん頂きました。探せば結構こういう言葉はあるでしょうね。文字のちょっとした配置転換で"正"から"負"のイメージになってしまうところが言葉の面白いところです。いろいろな端末が出来たとしましても、結局最終的に操るのは人間です。決して操られないようにという警句的な意味合いの作品もあり、楽しみながらも落とし穴にはまらないようにと、皆さん、ちゃんとバランス感覚はお持ちのようです。
団塊の世代の方々も「使いこなし派」と「降参派」とに二極化されているようです。
人生「まだまだ」と考えるか「もう」と考えてしまっているか、端末を通してみる六十歳代の分かれ道です。
「端末をもって端末生きている」 立川談幸

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編集部より |