IT川柳
お題は「ブロガー」
五月の特選
- 神様も鬼もリンクの中にいる(トワジ)
五月の名作・迷作選
- リンクとはどこでもドアと子に教え(おたふくまめ)
- ネットから民主化リンク世界中(たかさま)
- ママ友と相互リンクで育児なう(でんでん太鼓)
- 定年後ご近所というリンク集(ぽっしー)
- ブログでも稼ぐ女房とリンクはる(駄目な夫)
- 調べものリンク、リンクで遠ざかる(らくちゃん)
- リンク先貼って貼られて千社札(りのんぱ)
- 氷より我が身滑らすリンクあり(俄か雨)
- 飲み屋よりリンクの梯子するオヤジ(森の児)
- ニッポンが一つになった北の空(爺さん)




IT社会になり、そこから出てきた言葉が一般的に使われるようになったものが結構あります。「リンク」もその一つかもしれません。連鎖させる、関連させるときなど、普通に使うようになりましたね。
私がホームページを作ったばかりの時には、自分のリンク集にやたらリンクを貼ったりして、自分の人間の幅、ひととなりを誇示しようという気持ちを持ったりしてしまいました。人のリンク集に自分のホームページを貼ってもらえると嬉しい気分にもなりました。今は、そのページからいかにリンクで飛ばしてやるかということに、商機を見つけようとしているものも目に致します。もちろん、それが助け船になることはあります。
恋愛、夫婦、友だち、上司と部下などなど、人間関係を「縁」という言葉で表すことがありますが、現代では「前世よりその人とリンクされている」と、こんな表現もできるかも知れませんね。そして、大きく考えればこの世の中は善悪、清濁、運不運などを含めて、森羅万象すべて見えないリンクで結ばれていると言えるかもしれません。
毎度申し上げますが、ITというとかなりハイテクのイメージがありますが、こと川柳に関しては、皆さんIT化社会を通して、よーく人間観察をされていますね。まさにハイタッチです。
「寄り道のお陰で世間広くなり」 立川談幸

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編集部より |