IT川柳
お題は「ブロガー」
六月の特選
- スマートフォン変えて小まめに爪を切る(えにかん)
六月の名作・迷作選
- 電車内持ってますよとスマホ出す(2番センター梅干し)
- 飲み会をマジックショーにするスマホ(あどぞう)
- スマフォ打つ指が太くて字が余る(いいだやひやく)
- 最強の秘書ポケットに出陣す(かぐや姫)
- 最新のスマートフォンに遊ばれる(ガンバルマン)
- とりあえず電話機能も付いてます(如是半)
- 名がいいとメタボの父の絵馬になる(はるやす)
- 情報とメールで指の共稼ぎ(ま〜いける冗談)
- 災害時能あるスマホの助け船(森の児)
- CMのアンドロイドはいい男(飛梅)




IT社会のモバイル化がどんどん進んでいます。いつでもどこでも情報を享受、共有でき自らも発信できる。そのことによって世界を変えることも、大震災などの災害時にも大いに貢献できるようになりました。
いろいろなIT機器が登場し、さまざまな変遷をたどってきましたが、ガンバルマンさんの「遊ばれる」という表現に注目しました。ひと昔、ふた昔前にはIT機器にまるっきり歯が立たなかった世代から見ると、現代人のIT化に対するアプローチは心の余裕なようなものを感じます。お手上げ状態だった時代を考えると、今や新しいIT機器は、高い壁や手ごわい敵、あるいは辟易するものではなくなったということを実感します。本来自分が遊ぶものに遊ばれる、しかも半ばそれを楽しんでいる、ゆとりの表れですね。
スマートの反意語としてメタボ腹、メタボ指を使い、対比して面白く表現している作品を多く頂きました。特選句に関しては、きっと今まで不精だった人だったんでしょう。その人に生活の一部ではありますが、スマートフォンの副産物として、マメな生活習慣を身につけさせた、という着眼のユニークさを頂きました。人間観察が生きていると思います。
「スマートフォン自宅待機の指が増え」 立川談幸

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編集部より |