IT川柳
お題は「USB」
十月の特選
- 遺言をUSBで持ち歩き(花提灯)
十月の名作・迷作選
- パソコンに腕を付け足すできる奴(あどぞう)
- USB誰が抜いたか物忘れ(りやかん)
- USBだらけでどれが何だっけ(タツノお年ゴ)
- 行列の続く間口の狭い店(まこっちゃん)
- USB持って歩いてまた謝罪(ミント)
- USB本音はここに入れてある(井口堂のロバ)
- 情報をあれだけ食べてなぜスリム(春爺)
- 受験生脳に差したいUSB(森の児)
- USB山椒は小粒ギガバイト(素人)
- 一回は向き間違えるUSB(浜ぶどう)




今回のお題「USB」を川柳にするには、ちょっと難しかったようですね。投句がいつもより少なめでした。にもかかわらずチャレンジして作品を送って下さった方々ありがとうございました。
このお題について"USBメモリ"を意識して作って下さった方が多かったですね。入選句にもありましたよう、本当に山椒は小粒でもその働きはあなどれなく大きなものです。
ただあまりにも小型なため、便利な反面、その所在をうっかりしてしまい、事後処理に苦労させられることもありますね。その働きが大きいゆえに処置、処理は命取りになりかねません。しかし、現代の暮らし、仕事に役に立つアイテムですから手軽に、そして慎重にを心がけ、大いに活用しましょう。また、パソコンの周辺機器との接続においてUSBは、いとも簡単に、仲睦まじく結び付けてくれるすぐれものです。その伝送の確かさも、嬉しいものです。
"USBメモリ"を意識した作品には、その便、不便の表裏を表したものがありましたが、「USB」そのものを意識した作品は、その恩恵をうまく詠んだものばかりでした。特選句は、人生においてもっとも重きをなす内容のものを、あまりにも手軽なものに詰めて持ち歩くという、"重さ"と"軽さ"の対比が面白く感じました。でも、これはありえる話ですね。
「弁慶も舌を巻いてるUSB」 立川談幸

![]() |
編集部より |