
IT川柳
お題は「年賀メール」
二月の特選
- 一言を違うフォントで書き添える(まこっちゃん)
二月の名作・迷作選
- メールにも印刷したくなる年賀(アナログ歯)
- 新年が手のひら伝う初メール(あまた)
- 日の出より先にメールで明けまして(お手軽年賀)
- 「送信」に指を伏せ待つ晦日かな(えびちゃんぽい人)
- 除夜の鐘聞いたその後指をつく(だいちゃんZ!)
- 書く父と打つ子の側で母テレビ(はるやす)
- 除夜の鐘響けば着信鳴り続け(ミント)
- 年末はパケ放題に加入する(飲み友達)
- めでたさが電波に乗ってくる時代(銀次郎)
- 龍がメール運んで空が大渋滞(犬助)




現在のようなはがきでの年賀状が普及し出したのは、郵便制度がスタートした明治以降のようです。もちろん、大昔より年賀状のやり取りはあったようですが、それは上流社会でのこと。一般庶民にその習慣が生まれたのは明治期に入ってからのようであります。かなり長い時代、はがきでのやり取りが続いてきましたが、Eメールの普及により、年始の挨拶は年賀はがきがすべてではなくなりました。
除夜の鐘とともに新しい年の幕が開き、それと同時に新年を寿ぐ挨拶が、Eメールにより可能になりました。オッとフライング、という人もいたかもしれませんね。IT社会になっても、新年の慶びを伝えたいという日本人の伝統的習慣は皆さんの心に残っていますね。形は変われど、心変わらずです。
特選句は、日本人の心のきめ細やかさを表す、優しさが表現されています。直筆でない分、そんな心遣いも嬉しいものです。
「指ひとつ真夏の国におめでとう」 立川談幸

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