
IT川柳
お題は「更新」
十二月の特選
- 更新を待って眠れぬブログファン(KAKA)
十二月の名作・迷作選
- 履歴書の更新箇所は顔写真(あぐみ)
- 更新のたびに完売人気店(タツノお年ゴ)
- 更新のストップを見て身を案じ(ブルードラゴン)
- NEWの文字点滅している三年目(もへじ)
- また今年自動更新長い春(りょうちゃん)
- 更新を父だけが待つ子のブログ(香月)
- 更新は保険と免許妻の愛(十六夜)
- 更新をしない畑が荒れてきた(春爺)
- 更新の話題が減った定年後(氷川の杜)
- 更新に二の足を踏むパスワード(良馬)




「更新」という言葉、辞書によると「あらためること」と載っていました。その解釈で、広く更新という言葉を使っての作品を頂きました。情報の更新のないものは興味の対象から外されてしまうため、あの手この手で策を巡らせている、そんな光景が浮かんでくるものが結構ありました。そして、「あらためたい」「あらためさせたい」という願望が込められているものも、たくさんありました。やはり発信した以上、更新させる努力は必要なのでしょう。実益が上がることもあるでしょうし、友の輪が広がることもあるでしょう。
更新を期待させる、それを待っていてくれる、そんな人がいる。それだけでも相手の見えない世界ではありますが、心は癒されます。そんな意味で特選句は「更新」という言葉に温もりを感じさせてくれました。
ITの世界ばかりでなく、生活のいろいろな面を更新させるという気持ちを持つことが、私たちをいつまでもみずみずしくしてくれるのではないでしょうか。
「更新のネタあるなしの日の長さ」 立川談幸

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編集部より |