
IT川柳
お題は「コメント」
五月の特選
- 優しさでふっくら炊いたコメに笑み(あまた)
五月の名作・迷作選
- コメントで今日の勇気をもらう朝(いいだやひやく)
- コメントの方が立派なマイブログ(かぐや姫)
- コメントは燃やせるゴミの方に棄てまこっちゃん)
- 素顔から想像できぬコメが来る(空徳利)
- コメントで埋まる画面と孤独感(汐海岬)
- 平成にコメントという新単位(清詩薫)
- 「ありがとう」以外言ってと叱られる(素乱風)
- コメントに本音が三分世辞七分(白い鳥)
- コメントの来る人待つ人待てぬ人(氷川の杜)
- 評論家干されぬほどに匙加減(颯爽)




コメントを言う、あるいはコメントを求めるというのは以前は特殊な世界の中だけのことであったのですが、IT社会になり今やネット利用者に遍(あまね)くその機会が訪れました。
人の言葉、発言はなかなか難しいもので、書き言葉か、喋り言葉かで伝わり方も違い、対面か、そうでないかでも、ニュアンスに誤差が生まれることもありますね。何も見え透いたお世辞を使う必要はありませんが、そのサイトを訪れた以上、出来れば好意的に忖度してコメントを書き込みたいものです。社交辞令もつまりませんが、その事柄にコメントを寄せたくなったという気持ちを大切に、それを素直に表現すれば良い潤滑油になるでしょう。時には論議を醸し出す、戦わせることもあって良いのでしょうが、お互い喜びでの完結としたいものです。
特選句はそんな気持ちを、掛詞を使いうまく、面白く表現されていると思います。
「コメントはお客のはずが主に座り」 立川談幸

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編集部より |