IT川柳
お題は「配信」
二月の特選
- 街中に特派員が満ち溢れ(aquaclub)
二月の名作・迷作選
- つぶやきがウエーブになる美容院(ころのすけ)
- 捨てたはず配信されてた旅の恥(しげのり)
- 配信で増える出不精減るご縁(だいちゃんZ!)
- 蜘蛛は待つ糸の配信研ぎ澄まし(ちょいまる親父)
- 「配達」が「配信」になるデジタル化(ニャンツ)
- アイドルへ動画に賭けるママの夢(ふうたん)
- 配信は世界最速回覧板(やじろべー)
- 配信に負けるドラマの視聴率(希湖)
- 胎児から気持ちを足で配信中(駒ヶ根権兵衛)
- 配信で着膨れしてるメール箱(ゆまろ)




あふれんばかりに情報が流れているICT社会。配信は、受動的なものと能動的なものに分かれます。受け取るものとしては、ニュースや宣伝広告の類い、日常生活に役立つもの、危機回避への警告などがありますが、モバイル機器のおかげでいつでもどこでも必要な情報が入手できるようになりました。ユビキタス社会の恩恵ですね。また、個人による情報配信も活発。それこそ生きた情報を即座に配信することにより、それを受けて一助とされる方も大勢いらっしゃるでしょう。マスメディアではなく、個人というメディアからの配信も時には大きな役割を果たすことがありますね。投句された作品を拝見していると、現在起きている現象が分かるばかりか、未来を予想する予言的な作品に出会うこともあり、ワクワクします。
特選句は、街中で起きたことをただ傍観するのではなく、それをいち早く誰かに知らせたい、伝えたいという現代人が増えており、その現代人を"特派員"に例えての表現が面白く感じられました。比喩の妙ですね。そう、あなたも既に特派員!
「配信の洪水にもある命綱」 立川談幸

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編集部より |