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「MIT Media Lab. DL Fall 2003」会合報告- MIT Media LabでMITとのコラボレーション成果について発表 -

お知らせ 2003.11.05

TOP ニュース一覧 お知らせ 2003年11月05日

 MIT Media Lab.のDL (Digital Life) スポンサー会合が、TTT (Things That Think) スポンサー会合に引き続き、2003.10.29〜30の二日間開催されました。DLコンソーシアムはMIT Media Lab.の基本概念である「bit と atomの境界を追求する」というコンセプトのもと様々なスポンサーが参加し、開催されています。
 NTTコムウェアは本会合に於いて、MITとの共同研究のプレゼンテーションと、研究成果であるTangible IP Network Designerのデモンストレーションを行いました。
 プレゼンテーションの模様・展示の様子を以下にご紹介します。


【強い関心を集めたコラボレーション紹介】

R&D構想について語る加瀬取締役研究開発部長
R&D構想について語る加瀬取締役研究開発部長

 MIT Media Lab.には、世界中から数多くのスポンサー企業が参加していますが、MIT Media Lab.の研究成果をいかに自社のビジネスに生かすかには各社とも努力を重ねており、長年のスポンサーシップを通じても、なかなか具体的な成果に結びつかないことも多々あります。
 そんな中、NTTコムウェアはスポンサーに参加後約1年半という短期間で、MIT Media Lab. 石井教授率いる Tangible Media Group (TMG)との共同研究によって、Tangible User Interface (TUI) 技術の一つであるSensetableを用いた実用化レベルの成果としてTangible IP Network Designerを実現しました。

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プレゼンテーション資料(PDF)

 プレゼンテーションでは、NTTコムウェアの将来ビジョンの核であるNext Generation Network (NGN)構想の、重要な要素として今回のTangible IP Network Designerの研究・開発に取り組んだことを説明しました。内容は、コムウェアで実用化したSensetable,3D Stereoscopic Display, PHANToM®, Anoto® pen,LCDタブレット等の最新UI技術を活用したIntegrated UIの概要やTangible IP Network Designerの使用状況の説明ビデオなどで、分かりやすく解説しました。

 MIT Media Lab.の石井教授からは、Sensetableは、IP Networkのシミュレーションだけでなく、SCMシミュレーション、電子回路シミュレーション、音楽パフォーマンスなど、幅広い応用が見込まれ、その意味において、我が社がこれまで研究ベースだったSenseTableを商業ベースで利用可能にしたことの意義の大きさを説明されました。
 本共同研究の成功の鍵として、スポンサーシップに単に参加するだけでなく、NTTコムウェア研究開発部メンバによるバーチャルタスクによる取り組みや明確なゴール設定を行ったことなども紹介されました。


【活況のコムウェアの展示ブース】

 このプレゼンテーションの前日に、Tangible IP Network Designerについて Business Weekで大きく紹介されたこともあり、各方面から注目を集めました。
 今回のDLスポンサー会合でも、TTTスポンサー会合に引き続き、連日、オープンスペースである地下のアトリウム及び階上の会議室にて、Tangible IP Network Designerの展示を行いました。

 TUIを活用したプレゼンテーション、コンサルティング、GUIを使用した詳細設計・最適化、また、特殊なメガネを用いることなく立体視、3D表示を実現するリアルタイム3D表示装置などによる展示は多くの参加者の関心を集めました。

レセプション会場での展示模様
レセプション会場での展示模様