エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社は、2025年7月1日に「NTTドコモソリューションズ株式会社」へ社名を変更いたしました。
地球温暖化問題は、世界共通の課題ですが、現在も十分な成果を発揮できていません。ネットゼロ社会の実現に向けて、政府と企業の連携も加速しています。さらには、次世代に豊かな自然資源を託すという観点に立ち、循環型社会の実現と生物多様性の保全の徹底が、人類の使命として重要度を増しています。
ICT企業は業務の特性上、社会インフラの電力消費と関わりが深く、事業および製品サービスの低炭素化努力へと、高い期待が寄せられています。さらに近年は、循環型の経済・社会システムの実現に向け、ICTソリューションの果たす役割が大きなものとなっています。NTTドコモソリューションズグループは、NTTグループ「環境エネルギービジョン」・ドコモグループ「Green Action Plan」に即し、自社ならびにお客さまの環境負荷低減に寄与する活動を継続していきます。
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近年、経済活動と環境負荷低減を両立する事業の実現は、業種を問わず重要な経営課題となっています。特に脱炭素型社会の実現とネイチャーポジティブ(生物多様性の維持・回復)を両立する経済・産業の在り方の模索は、喫緊の課題です。
NTTドコモソリューションズでは、長年培ってきたAI技術をネイチャーポジティブへ適用・発展させる取り組みを開始し、第一歩として風力発電施設における鳥類との共存をサポートするソリューションの開発を進めています。
具体的には、社会インフラ保守点検ソリューション「SmartMainTech®」をベースに「静止画像の認識」「機械学習の技術」「動体の検知と識別」など異なるAIを掛け合わせたマルチAIを活用して、風車と野鳥が衝突するバードストライクを未然に防止するというものです。現在は、野鳥の風車への飛来をリアルタイム捕捉する段階から、その種別を特定する段階へと進みつつあります。
今後は、飛翔パターンを分析し、必要に応じて施設の停止や音や光による回避誘導などを行う仕組みを開発すべく、各地の発電所での実証を実施していきます。将来的には幅広い業種での野生獣監視・環境アセスメント活用も視野に、NTTグループ各社との協業も推進していきます。
その他、活動報告はこちらをご覧ください。
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