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プロジェクト事例

  • PHISHCUT(フィッシュカット)

PHISHCUT(フィッシュカット)

電子透かし技術を用いて、フィッシングサイトを見抜く

フィッシングの主な手口は、偽りのURL情報を記載した電子メールをユーザに送りつけ、本物と酷似したデザインのWebサイト(フィッシングサイト)へと誘導、クレジットカード番号やパスワードを入力させて情報を盗み取り、預金の引き出しや商品の購入・転売に悪用するものです。そのためフィッシング対策では、「正規サイトであることの証明」「フィッシングサイトの検知」「個人情報の漏えい防止」が必要不可欠となります。

そこで「フィッシュカット」では、電子透かし技術を用いて、Webサイト上で用いられている会社ロゴや背景の画像に、専用ソフトでしか読めない「電子透かし情報」を埋め込むことで、Webサイトの真偽の判定や、個人情報の漏えいを防止します。

「フィッシュカット」がWebサイトの真偽の判定や個人情報の漏えいを防ぐ仕組みは以下のとおりです(図)。まず、金融機関や商用サイトのサービス事業者は、電子透かし情報が埋め込まれた画像を用いてWebサイトを作成します。
ユーザがWebサイトに情報を送信しようとするとNTTコムウェアの認証システムが電子透かしの情報とWebサイトの情報を用いて検証を行います。検証の結果、電子透かしのある正規のWebサイトなら通常どおり送信しますが、電子透かしを盗用しているなど、偽のWebサイトであればフィッシングサイトと判断してブラウザ上に警告を表示して送信を中止します。また、専用ソフトにあらかじめ重要な情報を登録しておけば、電子透かしのないWebサイトへ送信する場合に、情報を送信するかどうかを選択する警告を表示することができます。 さらに、その不正なサイトのアドレス情報などを収集しておりサービス事業者は利用することができます。

「フィッシュカット」システム概要
「フィッシュカット」システム概要

金融機関の現場の声から誕生、利便性と安全性を両立

「フィッシュカット」を利用するためには、利用者側のブラウザ端末に専用のソフトウェアをインストールする必要がありますが、Webサイトの真偽の確認は自動的に処理されます。そのため、Web上のサービスなどを利用するたびにアプリケーションを起動する必要もなく、ユーザがストレスを感じたり、利便性を損なうこともありません。Webサイト運営側にとっても、既存のWebサイトの画像を電子透かし画像に差し替えるだけ。専用ソフトの配布サイトや認証システムもNTTコムウェアがアウトソーシングするため、既存のシステムなどの変更は軽微です。さらに、NTTコムウェア側で認証システムの機能強化を図ることで、新たなフィッシング詐欺の手口にも柔軟に対応することが可能です。

開発の経緯や今後の展開について、NTTコムウェア金融システム事業部の横田直幸は次のように話します。
「いまや金融機関や商用サイトの大半は、クレジットカード番号などの重要情報の入力ページにSSLなど通信の暗号化を実施しており、鍵アイコンの表示を確認することで、Webサイトの正当性を確認することができます。しかし、今後ますます幅広い層へとインターネットが普及していく中で、より手軽にそれらを確認できることが求められています。『フィッシュカット』は、フィッシング対策を切望する金融機関のお客さまの声から生まれたソリューションです。
一番の特徴は、ユーザが煩わしさを感じることなくセキュリティを確保できるという、安全性と利便性の両立です。NTTコムウェアでは、本ソリューションに合わせて専用の電子透かしと専用のソフトを開発するなど、フィッシング対策への取り組みに注力しています。今後は、お客さまからの要望を取り入れ、さまざまなセキュリティ対策をワンストップで提供できるような統合セキュリティ・ソリューションを提供していきたいと考えています」 手軽に導入できて安全性を確保する「フィッシュカット」。今後、インターネットのさまざまな利用シーンにおいて、威力を発揮することが期待できます。

2006/3/13

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