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12~13型のモバイルノートパソコンを持ち歩き、社内のネットワークと連携して場所を選ばず仕事ができるというのは、はたらき方改革の基本スタイルだ。モバイルノートは多種多様だが、選ぶポイントは「重さ」「バッテリー駆動時間」「セキュリティー」「拡張性」だ。

 「重さ」は電車やバス、徒歩での移動が多い場合に重視したい。最近増えてきた1㎏を切るような軽い製品が持ち歩きやすい。「バッテリー駆動時間」の長さは、電源のない場所で使うことが多い場合に特に考慮したいポイント。バッテリーの消費はパソコンの使い方によって大きく変わるので、カタログスペックの5~6割を実際に使える駆動時間の目安にしておくとよい。たとえば半日(4~5時間)使うならカタログに記載されている値で10時間以上のものが望ましい。

 持ち歩いて外で使うことがあるので「セキュリティー」は特に重要だ。最近は指紋認証や顔認証でサインインできる製品が増えていて、これならパスワード入力を盗み見される心配がない。また、モバイルノートに保存されているデータを暗号化して守るためのTPMセキュリティーチップも備えていて欲しい。

 次にどんな拡張端子を備えているかという「拡張性」も忘れてはならない。たとえばプロジェクターに接続することが多いのなら外部ディスプレー接続端子が必要だし、有線でLANに接続することが多いのなら、LANポートが必要になる。USB接続の変換アダプターを使う方法もあるが、その変換アダプターをオフィスや自宅に忘れてしまうと取り返しがつかない。こうした端子が本体についていると安心だ。マウスやイヤホンといったBluetooth接続のものがある周辺機器は、それを使ってもいいだろう。

 こうした要素を満たす製品を見てみよう。たとえば富士通クライアントコンピューティングの「FMV LIFEBOOK UH-X/C3」は重さ約698gで、13.3型モバイルノートとしては最軽量クラスだ。バッテリー駆動時間はカタログ値で約11.5時間と必要十分。顔認証機能も備える。拡張端子も多く、HDMI出力や有線LANポートなどを備えるほか、今後使うことが増えそうなUSB Type-Cポートを2つ備えている。

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富士通クライアントコンピューティングの「FMV LIFEBOOK UH-X/C3」。
700gを切る軽さと高い拡張性を両立しているのが特徴。

 営業などで、少人数で相手側に画面を見せながら説明するような使い方が多いのなら、画面を切り離したり回転させることでタブレットとしてもノートパソコンとしても使える、「2 in 1」と呼ばれるタイプの製品が便利だ。このタイプは、スマートフォンのように画面に触れて操作できるタッチ操作に対応しているので、より直感的な操作や説明ができる。たとえば、日本マイクロソフトの「Surface Pro 6」は12.3型のWindows 10搭載タブレットで、別売のキーボード兼カバーと組み合わせることで、ノートパソコンのように使える。顔認証機能も備えている。

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日本マイクロソフトの「Surface Pro 6」と、オプションのキーボード兼カバーの「Surface Pro タイプカバー、指紋認証つき」「Surfaceペン」。タイプカバーには指紋認証機能なしのものもある。

 ⽇本では未発売だが、GoogleのChrome OSを搭載するタブレット「Google Pixel Slate」も、別売のキーボードを取り付けられる「2 in 1」製品だ。起動の速さやAndroidスマホとの互換性、Googleアシスタントの活⽤や2つのUSB Type-Cポートが特徴で、気軽に⼊⼿可能になれば、Googleの各種Webサービスを使うことが多い⼈にとって魅⼒ある存在になるだろう。

 モバイルノートは12~13型ディスプレー搭載製品が多いが、画面が小さいためやや見づらい。外出先で使うことも多いが、オフィスで腰を据えて作業する時間も長いのなら、一回り大きい14型ディスプレーを搭載した製品が見やすく使いやすい。たとえばVAIOの「VAIO SX14」は、14型ディスプレーを搭載しつつ、重さは最軽量モデルで約999gと軽く、持ち運びやすい。拡張性も高く、オフィスや家庭で一般的な15.6型ノートパソコンのように使える。

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VAIOの「VAIO SX14」。13型モバイルノート並みのサイズと軽さで、ディスプレーが一回り大きく見やすい。アナログRGB出力や有線LANポートなども備える。

 企業によってこうしたモバイルデバイスの運用ルールは異なるので、それに合わせる必要があるが、最適な一台を選んでほしい。モバイルノートの導入はきっと社員のはたらき方を進化させるだろう。

【 湯浅英夫/IT・家電ジャーナリスト 】

2019/5/24

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