MIT Media Labにて毎年2回行われる、TTT (Things That Think)コンソーシアム、および、DL (Digital Life)コンソーシアムの2005年春のスポンサー会合が、2005年5月3日〜5日に行われました。
これらの会合において、NTTコムウェアは、MIT Media Lab 石井裕教授率いるTMG (Tangible Media Group)との共同研究成果である Tangible Business Process Analyzer (以降 Tangible BPA)のデモンストレーションを実施しました。
また、DLスポンサー会合では、加瀬取締役研究開発部長がNTTコムウェアとMIT Media Labの共同研究に関する講演を実施しました。
[加瀬取締役研究開発部長によるスポンサーコラボレーション紹介]
5月5日に開催されたDLスポンサー会合では、"Sponsor Collaborations"(スポンサーコラボレーション事例紹介)というセッションの中で、加瀬取締役研究開発部長が講演を行い、研究開発部のNext Generation Network(NGN)技術への取り組み、およびTangible BPAについて紹介しました。

このセッションの中では、同じくDLコンソーシアムのスポンサーとしてMIT Media Labとのコラボレーションを実施しているBTやNortelからの発表もありました。日本企業としては、NTTコムウェアが2003年秋のDLスポンサー会合に引き続き2回目の講演となりました。更に、DLには通信業界のスポンサー企業が多いことから、加瀬取締役のNGNの取り組みについての説明は高い関心が寄せられました。講演後には熱心な質問を受けるなど、コムウェアの研究開発内容に大変興味を持っていただきました。
[Tangible Business Process Analyzer を紹介]
5月3日に開催されたTTTスポンサーミーティングの"Research Updates"(最新研究動向紹介)の中では、石井教授 のタンジブルメディアグループ紹介の冒頭で、コムウェア研究開発部との共同研究である"Tangible BPA"について紹介していただきました。


Tangible BPAは、タンジブルインタフェースを用いてビジネスモデルの分析、コンサルティングをサポートするツールです。
前回までは通販業者のコールセンタモデルのビジネスプロセスシミュレーションを展示していましたが、今回はコールセンタモデルに加え、物流モデル(サプライチェーンマネジメント)を追加しました。
[オープンハウスでのデモンストレーション]
オープンハウスでのTangible BPAのデモンストレーションでは、オフィス家具の通販業者のビジネスプロセスをモデルとし、要員の適正配置やIT導入などの案を比較しながら最適化する流れを、実演でご紹介しました。3つのコールセンタ、2つのサプライヤ、ロジスティックセンタを含む複雑なビジネスプロセスをベースに、「コールセンタを統合したらどうなるか?」という仮説を検証するプロセスです。イベントドリブンシミュレーションに基づいてボトルネックを解消し、最適なプランを導くまでの過程をデモすることにより、Tangible BPAの効果を多くのスポンサー企業に知っていただくことができました。
