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 テレワークを始めたところ、自宅にプリンターが必要になったという人は案外多いのではないだろうか。書類の電子化が進んでも、手書きで記入して押印する必要があったり、取引先に紙の書類を送る必要があったりと、紙に印刷する機会は依然、ある。また、紙の書類をメールでやり取りできるように電子化するため、スキャナーが必要になった人もいるだろう。

 オフィスなら、こうしたプリンターやスキャナーなどの機能を備えたコピー複合機が設置されているものだが、自宅ではそうもいかない。コンビニエンスストアのコピー複合機を使う方法もあるが、印刷やスキャンが必要になるたびに出かけるのは大変だ。

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印刷物が多いのなら、大容量インクタンクを備えたプリンター複合機の購入がおすすめだ。写真はキヤノン「G6030」

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手前左の一般的なインクカートリッジより、はるかに容量が大きいインクボトルでインクを補充する

 こんなときに便利なのが、家庭やSOHO向けに販売されているプリンター複合機だ。プリンターとスキャナーの機能を持ち、両方の機能を生かしてコピー機としても使える。オフィス用のコピー複合機のようにスピーディーに印刷できるわけではないが、コンパクトで価格が手ごろ。自宅用にちょうどいい。USB接続で印刷できるのはもちろん、ほとんどの製品が無線LANに対応しておりPC、タブレット、スマホからワイヤレスで印刷可能だ。スマホで撮影した写真も直接印刷できる。

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スキャナーとしても利用できる。スキャンした書類をそのまま印刷することで、コピー機としても利用可能だ。写真はブラザー工業「DCP-J988N」

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無線LANを備え、スマホやタブレットからワイヤレスで印刷できる。USBメモリーやメモリーカードを取り付けて印刷できる製品も多い。写真はエプソン「EP-M552T」

低コストで大量に印刷でき、仕事に役立つプリンター複合機

 プリンター複合機が自宅にあると何かと便利だが、気になるのは印刷コストだ。印刷物が多いとインクカートリッジを頻繁に購入して交換する必要があり、コストも手間もかかる。そうした人に向いているのが、大容量のインクタンクを備え、低コストで大量の印刷ができるタイプの製品だ。各メーカーから発売されており、人気が上がってきた。

 エプソンの「EP-M552T」は、エコタンクと呼ぶ大容量インクタンクを備え、インクボトルからインクを注いで補充できる。たとえばA4サイズのカラー印刷なら、同社のインクカートリッジ方式のプリンター複合機で1枚あたり約12円かかるところが、EP-M552Tでは1枚約2.7円で印刷できる。モノクロ印刷なら1枚約1.2円だ。もちろんスキャナー、コピー機としても使える。無線LANにも対応し、スマホから電源オン・オフやインク残量の確認などもできる。大容量インクタンクを備えたプリンター複合機としてはコンパクトなのも特徴だ。

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エプソンの「EP-M552T」。インク残量は前面のLEDやスマホアプリで確認できる

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スキャナーやコピー機として使うときは、シートフィーダーで書類を読み取る。一回り大きく、フラットベッドで書類を読み取る「EW-M752T」もある

 キヤノン「G6030」は、ギガタンクと呼ぶ大容量インクタンクを備え、インクボトルから補充できるタイプだ。購入時に黒のインクボトルが1本多く(計2本)同梱されるので、モノクロ印刷が多い人に向いている。印刷コストはA4モノクロ印刷なら1枚約0.4円、カラー印刷なら約0.9円と安価だ。無線LAN対応でスマホやタブレットからのワイヤレス印刷にも対応するほか、有線LANポートに接続して印刷することもできる。

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低コストで印刷ができる、キヤノンのビジネス向けプリンター複合機「G6030」。スキャナーはフラットベッド式だ

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インクボトルは購入時に各色1つずつ付属するのが一般的だが、「G6030」は黒のインクボトルが2本付属し、そのまま大量のモノクロ印刷ができる

 ブラザー工業「DCP-J988N」は、インクを補充するのではなく、大容量タイプや超大容量タイプの交換式インクカートリッジを使う方式だ。超大容量タイプのカートリッジを使うと、たとえばA4モノクロ印刷なら1枚約0.7円、カラー印刷なら1枚約3.7円で印刷できる。インクをカートリッジから本体内のサブタンクに注入する仕組みが特徴で、インクカートリッジが空になっても約200枚印刷でき、急なインク切れにあわてることなく余裕をもって交換用インクカートリッジを購入できる。無線LANと有線LANに対応するほか、メモリーカードを取り付けての印刷もできる。

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ブラザー工業「DCP-J988N」。スキャナーはフラットベッド方式だ。ブラザー工業はビジネステンプレート、ペーパークラフトや洋裁型紙、グリーティングカードなど無料ダウンロードできるコンテンツを多く用意している

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インクボトルからインクを補充するのではなく、大容量のインクカートリッジを交換する方式だ。前面のディスプレーで印刷可能枚数がわかる

 プリンター複合機は仕事以外にも、写真の印刷、暑中見舞いや年賀状のハガキ印刷、ラベルや名刺作成、ペーパークラフト、子供の学習教材の印刷など、仕事からプライベートまで家族みんなで活用できる。新型コロナウイルスの影響や、梅雨の季節で自宅で過ごす時間が長くなりがちだが、そんな時間を楽しく盛り上げるのにも役立つはずだ。

【 湯浅英夫/IT・家電ジャーナリスト 】

2020/06/26

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