技術者の人材不足解決への一手

人材不足が深刻化しているIT業界。ミライト情報システム様でも、近年、自社開発案件が増加し、技術者の人材確保が大きな課題となっていました。

エンタープライズ事業本部長の川端耕司様は、「開発体制の維持や開発力強化のため、優秀な人材を確保することが急務でした。また、昨今の働き方改革や社員のワークライフバランスを向上させるという目的もあり、全社でテレワークを推進することにしたのです」と語ります。

テレワークを推進するには、首都圏と中部、関西、九州といった各事業所をシームレスに連携させたセキュアな開発環境を、コストをなるべく抑えて整備する必要がありました。

そこで候補にあがったのが、クラウド環境の利用です。

無料トライアルでクラウドへの不安を払拭

クラウド環境の選定にあたり、同社では、DevaaS® 2.0の無料トライアルで十分な検証を行ったと言います。同事業本部第2システム部第1システムG担当課長の神戸大樹様は次のように振り返ります。

「当初、クラウド上の開発では、運用環境での動作速度にも不安がありました。しかし、実際にトライアルで試したところ、モバイルルーターによるVPN接続においてもまったく支障のない快適さでした。また、事業所間だけでなく、在宅勤務や外出先での開発にも十分なパフォーマンスを確認でき、体感的にはローカルでの開発環境と変わらないと実感しました。さらに、Java開発フレームワークである楽々Framework３※でのコーディングとの相性が良いことも評価しました」

動作速度に加えて、重視したのがセキュリティーです。DevaaS® 2.0は専用の環境にVPN接続するため、勤務形態の柔軟性とセキュアな開発環境の確保を両立することができます。

クラウド利用にありがちな不安を払拭することができた検証結果と、充実したOSSサポート、DevOps導入支援、そして後述されるネットワーク設計・構築支援が導入の決め手になったのです。

※ 楽々Framework3は住友電工情報システム株式会社への外部リンクです

充実したサポートで、わずか2ヶ月で本格始動

同社ではDevaaS® 2.0を導入後2ヶ月という短期間で、実案件の開発環境として本格始動しています。

このときネックになったのがネットワーク環境の構築でしたが、NTTコムウェアの提案・サポートで、社内のネットワークチームの負担を軽減しながら、短期間でセキュアかつ高速な開発環境を構築することができたと言います。

「私たちのグループにとって開発環境をクラウドに移行することは初めての試みでしたが、ネットワークの設計から導入手続き、構築まで丁寧にサポートしてくれました。またトラブル発生時も迅速に対応いただき、無事、数億円規模となるメーカー様基幹システムの開発着手に漕ぎつけました」（神戸様）

開発人員の増減に柔軟に対応。内部統制にも効果を発揮