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賢いはたらき方のススメ
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ビジネスパーソンも個性=自己表現が重要だ。特に、第一印象を左右する服装への細かい気遣いなど、身だしなみから人物像が見えてくるという。とすればファッションを自己表現のためのツールとして使わない手はない。では、どうすればいいのか。政治家や著名人を鋭い洞察力でファッションチェックするドン小西さんに、ビジネスパーソンの「身だしなみ」に対する姿勢について伺った。

服装を見るだけで仕事への姿勢が読み取れる

― 昨今のビジネスパーソンは、身だしなみ、中でも服装に気を配っていると思います。小西さんからご覧になって、ビジネスの場ではどういったことに気をつけたらよいでしょうか?

例えば、面接で「できそうな人」に見えるよう服装や髪型を作り込んだとしても、面接する側は等身大のその人を見抜こうとしているわけです。私はかつて100人規模の会社を経営していましたが、面接をする時は、服装に表れるその人の内面を見ていましたね。

― 内面が服装に表れるのですか。

仕事に取り組む姿勢や会社に対する思いなども、服装で分かるんです。汚職事件を起こした政治家も服装を見ると「ああ、やっぱり」と納得することがあります。証人喚問に呼ばれているのに、スーツの色が妙に明るかったり、ピークドラペルと言って、襟の尖った攻撃的な印象に見えるジャケットだったり…ファッションはその人の生き方そのものが表現されているのです。
 普通のビジネスパーソンだって、給料をもらうために漫然と仕事をしている人は、スーツがヨレヨレでも平気ですね。逆に、仕事の場としては相応しくないトレンドの高級腕時計をしている人は、仕事の後の遊びに意識が向いているように見えてしまう。いざ一緒に仕事をしてみると、やはり第一印象のような一面を持っていることが多いですよ。

― 「ビジネスパーソンらしい格好」をしているつもりでも、細部から人物像が見えてくるということですか。

ドン小西さん

女性もそうです。服装はきちんとしていても、やたらとキラキラしたメイクだったりすると、仕事より自分を飾ることが優先なのかなと思ってしまう。ファッションはその人の内面を映す鏡です。ファッションチェックをしていると楽しいですよ。見抜けちゃうから(笑)。
 ファッションチェックといっても、ネクタイの色がどうとか、シャツの形がどうとか、アイテムそのものの良し悪しではなくて、服を選ぶ段階からその人の仕事に取り組む姿勢が表れる、そういう部分を見ているんです。男性は女性と違って、ビジネスシーンでの服装はほとんど応用が利きません。ジャケット、シャツ、ネクタイから成るスーツのVゾーンで勝負することになる。使えるアイテムは少ないけれども、よく観察するとVゾーンから着ている人のいろんなことが見えてきます。

― 逆に言うと「こう見せたい」という演出にも使えるということですね。

そうです。ファッションは「自己表現するためのツール」です。でも「こう見せたい」という時に人の真似ではダメです。人に合うものが自分にも合うとは限りませんから。やはりそこは自分なりに工夫することが大切です。身だしなみのポイントは好感度と安心感。相手から「この人は自分の話を聞いてくれそう」と思ってもらうことが大事です。例えば、クライアントから受注を取り付けたいという場面であれば、臨機応変に対応してくれそうな雰囲気で堅すぎない着こなしがよさそう、とかね。良くないのはだらしなく見えること。靴が汚れていたり、パンツの裾がヨレヨレだったり、そういう人は仕事でも雑な部分があります。

― 客観性が必要ということですね。他人から見たらどうだろう? と一歩引いて自分を見てみる。

おしゃれな人は「人からどう見えるか」という結果と「自分はこう見られたい」という思いに誤差がないんです。主観的な目と客観的な目、両方を持ち合わせている人はセルフプロデュースが上手い。そこがずれていると〝ダサく〟なるんです。

次ページ キャリアもファッションも「自分を知る」ことから始まる

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