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第9回スマート工場EXPO プラントコラボ×スマートグラス「MiRZA」の連携が実現する遠隔視点共有
第9回スマート工場EXPO プラントコラボ×スマートグラス「MiRZA」の連携が実現する遠隔視点共有
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NTTコムウェアは、1月22日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催された第9回スマート工場EXPOにおいて、ドコモグループ(NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア)として共同出展した。ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」が提供する工場現場DXは、鳥の目・魚の目・虫の目による設備保全で工場の省人化を実現。工場現場のアナログな情報管理や作業をデジタル化し、人や時間などの限られた資源を有効活用する。展示ブースでは、スマートグラスやロボット、ドローンを活用した技術が来場者の注目を集めた。

【虫の目】プラントコラボ×スマートグラス「MiRZA」の連携が実現する遠隔視点共有

NTTコムウェアが提供する「プラントコラボ」は工場等の設備保全をトータルにサポートするサービス。設備の保全計画、点検等でチャットツールを使って、作業などの効率化、働く人の安心安全な最適配置等を実現する。例えば点検業務では、作業者と遠隔地にいる管理者がチャットツールと映像により状況共有や進捗報告ができ、それらのやりとりをデータとして蓄積する。設備を保有するアセットオーナーは、この蓄積データを活用することで、保全計画の高度化や施工会社との連携強化を図ることができる。また、業務の進捗管理ではチャットツールを使って、作業者と遠隔地にいる管理者がコミュニケーションをとり、業務の様子がわかる機能などがある。

プラントコラボは設備保全管理システムやチャットツール、現場帳票電子化ツールと設備保全の効率化を実現する様々なツールと連携している。プラントコラボの視点共有はPC/タブレット/スマホが現状だが、そこにスマートグラスも加われば両手が空くというコンセプトで展示。MiRZAはプラントコラボの接続先の1つとして、現場作業の効率化を支援する。

展示ブースでおこなわれたデモンストレーションでは、作業者が装着したMiRZAとBluetoothで接続された作業用Android端末を、プラントコラボ(想定)へネットワーク経由で接続。プラントコラボの視点共有機能を使用し、MiRZAの内蔵カメラで撮影された映像を共有しながら、遠隔地にいる管理者とリアルタイムでコミュニケーションする過程を体験することができた。MiRZAを使用することで作業者がハンズフリーとなるのは大きな利点といえる。

展示ブースでおこなわれたデモンストレーションの写真

また、MiRZAにはマイクとスピーカーも内蔵されており、通話することができる。さらに、グラス内でテキストを表示することもできるので、音声が聞こえづらい現場ではテキストでのやりとりが可能だ。通訳機能もあるため多言語での円滑なコミュニケーションがとれることもメリットとなっている。

人員不足の折から、経験が少ない作業者が現場に出なくてはならないケースが増えている。プラントコラボの視点共有機能を使用することで、管理者が遠隔地の現場状況を見ながら、作業者とコミュニケーションをとれるメリットは大きい。ボタンひとつで管理者と作業者がつながり、遠隔作業支援や作業記録がおこなえるのである。MiRZA連携は視点共有機能をさらに強化する“痒いところに手が届く”サービスであるといえる。

【魚の目】ロボット「ugo mini」×画像認識AI「Deeptector®」の連携によるスマート巡視点検

展示ブースでは、ugo株式会社の点検・巡回ロボット「ugo mini」とNTTコムウェアの深層学習(Deep Learning)の手法を用いた画像認識AI「Deeptector®」を連携させるデモもおこなわれた。

遠隔操作・自立走行で移動でき、カメラの付いたペリスコープを伸ばして撮影できる「ugo mini」と、物体の識別・分類・異常検知が行える「Deeptector®」を組み合わせて運用することで、巡回点検、レポート作成、異常検知を自動化・省人化した「スマート巡視点検」を実現する。導入効果として、巡回負荷の軽減やレポート作成のミス低減が期待できる。現在、生産工場での実証実験が行われているとのことだ。

「ugo mini」と「Deeptector®」の連携デモの写真

※「ugo mini」×「Deeptector®」の連携については、第8回AI・人工知能EXPO【春】 画像認識AI「Deeptector®」に新機能~動的アナログメーター読み取りで広がる可能性~にも掲載

【鳥の目】ドローン、5Gも。ドコモグループが提供する工場現場DXの将来性に期待。

NTTコミュニケーションズは、最大6,400万画素の可視光カメラや絶対温度の把握が可能なサーマルカメラを搭載し、日常の設備点検から災害時の工場敷地内の状況把握等、幅広い用途での活用が可能なドローン「Skydio X10」とドローンを自動で格納かつ充電、データアップロードが可能なソリューション「Skydio Dock for S2+」を展示。Skydio X10は従来の障害物回避が出来るナビゲーションカメラに加え、防水防塵対応、アタッチメント装着により様々な条件下での飛行が可能。さらに、LTE回線を利用した遠隔飛行対応モデルも展開している。

事前に設定したルートの自動巡回や時刻を指定したスケジュール飛行、PCによる遠隔操作も可能で日常的な点検作業の効率化・省人化を実現できるという。活用例としては、プラント施設の中でメーターを確認したい時に撮影ポイントを設定して自動巡回させ、人が確認していた作業をドローンに置き換えることなどが想定されている。

「Skydio X10」と「Skydio Dock for S2+」の展示の写真

さらに、通信速度の向上と通信安定化を実現する「5Gワイド」、安く早く5Gエリアを提供する「キャリー5G」、通信障害時に自動的に通信キャリアを切り替える革新的なSIM「Active-Multi Access SIM」など、NTTコミュニケーションズが提供する5Gネットワークも工場現場DXを支援するネットワークサービスとして活用できる。

本展示では、ドコモグループが提供するソリューションを組み合わせることで、工場現場DXの可能性が広がることが示された。ドコモビジネスの今後の展開に期待したい。

渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)

2025/02/28

  • ※ 商品およびサービスの内容は、予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • ※ 「プラントコラボ」「Deeptector」は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
  • ※ 「Ugo」はugo株式会社の登録商標です。
  • ※ 「Active Multi-access SIM®」は、NTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、記載されている社名、商品名などは、各社の商標または登録商標である場合があります。

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