ICTでの社会貢献

世界の人びとが、将来にわたり先進的で快適な生活を送ることができる社会を実現するため、ICTを積極活用したイノベーション を推進し、誰もが享受できるサステナブルな社会インフラを実現することはグローバルな課題です。とくに企業には、そのようなイノベーションのサイクルに積極的に貢献することが期待されています。
NTTコムウェアグループは、ICTが日常生活で担う役割の高まりを受け、社会の安定した発展に貢献するソリューションの開発や提供を重要なミッションと位置づけ、高い技術力と現場におけるノウハウの蓄積を続けてきました。ドコモグループとしてのビジネスの展開を通じてさらなるイノベーションの可能性が生まれています。NTTコムウェアでは積極的にAIを活用しつつ、ソフトウェアの技術力でグループを連携したサービス開発を加速し、社会に新たな価値を提案していきます
NTTコムウェアは、サステナブルスマートシティソリューション「GreenUs®」として、ヒト・モノ・環境に関するさまざまなデータを収集・分析する各種ソリューションを提供しています。そのひとつ「Stats™」が注目を集めています。
現在、NTTコミュニケーションズと連携して、日常生活から排出されるCO2量を可視化し、従業員の環境リテラシーの向上を促す「Green Program® for Employee」を提供していますが、NTTコムウェアは行動変容の実現に向けて共同推進を行っており、とくに「Stats™」は客観的に自社のパフォーマンスや他社と比較した位置づけを把握するための機能を担っています。企業単位、ビル・街区単位などで、従業員のエコアクション状況やアクションを行った結果のCO2換算量を集積しスコア化するため、施設間や企業間などで相対比較も可能です。同機能を幅広い企業の環境取り組みに活用いただくことで、社会のカーボンニュートラル実現に貢献していきます。
社会のデジタル化は、ネットワーク消費電力の増加を引き起こしています。NTTグループが推進する「IOWN」の「All-Photonics Network(APN)」は、大容量・低遅延であるだけでなく、「光電融合技術」により電力消費量を100分の1に削減できます。これを広く認知・利用していただくため、NTTコムウェアは2021年度から「IOWNテストベッド」に取り組んでいます。具体的には、品川と五反田間にダークファイバーを用いた独自のAPN環境を構築し、将来の保守運用の検証やAPNの高速・低遅延を活かしたユースケース(適用可能なシステムの検証)の開発および展示を行っています。例えば、「データセンターのリモートメンテナンス」は、「デジタルツインコンピューティング」とロボットを活用した次世代の遠隔保守のユースケースであり、リアルタイムかつ省人化されたメンテナンスを実演し、好評を博しています。
「CollaboWorkSolution®」は、NTTグループが取り組む「ウェルビーイングの最大化」に向けて、現場で働く人びと(フロントラインワーカー)の業務支援、働きやすさ、DXを支援するサービスブランドです。
現在は、社会インフラの設備維持業務を行う現場向けに「フィールドコラボ®」、建設施工現場向けに「ゼネコンコラボ®」、製造工場向けに「プラントコラボ®」、の3つのサービスにより構成されています。
建設現場では、鉄筋のガス圧接継手の検査は熟練検査員による測定器具を使った目視判定に頼っています。目視判定のため、検査に時間がかかる上に、熟練検査員をはじめ、業界全体での慢性的な人材不足により、業務がひっ迫しています。
「ゼネコンコラボ®」の「AI 検査」サービスは、スマホでガス圧接継手を撮影するだけで、検査に必要な項目をリアルタイムに判定し、品質を保った施工検査を、誰でも、簡単に、早くできる世界を実現します。また、検査時間の短縮を実現し、検査結果の報告書を自動で作成することもできるため、業務の効率化、生産性の向上に貢献します。
「CollaboWorkSolution®」はDXにより、現場で働く人のウェルビーイング実現に向けて取り組んでいます。
その他、活動報告はこちらをご覧ください。
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