2019.06.04

仮想デスクトップならBYODも安心の理由

従業員が個人で保有している端末の業務利用を許可する「BYOD」という取組みが普及しています。メリットが多いBYODですが、いくつかのデメリットも示唆されているようです。こちらではBYODのメリットとデメリット、そしてデメリットをカバーする手段としての仮想デスクトップについてご紹介します。

導入企業が増え続けているBYODのメリット
BYOD(Bring Your Own Device)とは、従業員個人が所有する端末を業務に持ち込む取組みです。オフィスに常設しているデスクトップPCを使用する方法や、従業員に業務用端末を貸与する方法とは対照的といえるでしょう。ノートPCだけではなく、従業員個人のスマートフォンやタブレットを持ち込む例も少なくありません。
従業員にとっては、普段から慣れ親しんでいる端末を使用するため操作しやすい点がメリットです。自宅での作業がしやすくなるため、テレワークや在宅勤務も促進されます。個人の端末と業務用端末が統一されるため、出張時などの荷物を減らすことができることもポイントです。
また、BYODによる企業側のメリットも少なくありません。代表的なメリットが、端末導入のコストを削減できる点です。もちろん、各従業員が作業しやすい端末を使用することにより、企業全体の生産性向上も期待できます。
BYODが持つセキュリティリスク
上述したメリットの一方で、BYODにはいくつかのデメリットも懸念されています。代表的なデメリットがセキュリティリスクです。BYODで使用している個人の端末を紛失することは、業務用端末の紛失と同義です。プライベートでも携帯していることから、紛失リスクは業務用端末を貸与している場合よりも高いといえます。
さらに、有害サイトへのアクセス、無許可アプリのインストールによるウイルス感染や、その後の情報漏えいの可能性は否定できません。BYODで使用する端末に関して、業務用端末であることを意識させ、アプリのインストールやサイトへのアクセスを制限し、セキュリティソフトを導入させるという方法もあります。しかし、そもそも従業員個人の端末であるため、そうした制限を徹底するのは困難です。
仮想デスクトップならどんな端末でもセキュリティを確保
BYODのメリットを認めていながら、デメリットを鑑みて導入を見送っている企業は少なくありません。そうした企業にとって解決策となるのが、仮想デスクトップです。仮想デスクトップを導入すれば、接続元の端末を問わず社内環境にアクセスできます。仮想デスクトップで編集したデータは、すべてサーバー上に保存され、接続元端末にデータが残ることはありませんのでセキュリティが確保されます。
クラウド型の仮想デスクトップならスムーズに導入可能
仮想デスクトップを導入する際、従来は社内に仮想PCを置くオンプレミス型が主流でした。
オンプレミス型の仮想デスクトップ環境は求める仕様に応じて自由に構築可能である反面、導入・運用(監視・メンテナンス)両面で多額のコストや人的リソースが必要です。このことから、オンプレミス型を導入しているのは資金力や技術力、リソースが十分にある大手企業が中心でした。
近年はクラウド型の普及により、仮想デスクトップ導入のハードルが下がっています。初期費用が少なく、月額で利用できるクラウド型なら手軽に導入可能です。監視やメンテナンスはサービス提供事業者が担当するため、リソースや専門知識に課題をお持ちのお客様でもスムーズに運用できます。
まとめ BYODを成功させるために仮想デスクトップは不可欠なシステム
いくつかの課題を解消できれば、BYODは従業員・企業の双方にとって魅力的な取組みです。仮想デスクトップはBYODを成功させるために不可欠なシステムといえます。BYODの開始を予定している場合は、併せて仮想デスクトップの導入も検討してはいかがでしょうか。