みずほ情報総研様は、金融業界を中心にさまざまな業界向けのシステム開発を手がけています。システム開発におけるPoC(Proof of Concept:概念実証)の増加など、開発ニーズの多様化やスピードアップに対応するため、NTTコムウェアの「SmartCloud DevaaS® 2.0」を導入。PoC実施環境として利用し、多様化する開発ニーズに柔軟かつスピーディーに対応しました。
導入効果 1
- クラウドサービス利用で開発のスピードアップ
導入効果 2
- 協働開発環境におけるセキュリティーの確保
導入効果 3
- アジャイル開発環境の共通化による生産性向上
AIやFinTechの登場で高まる「PoC」、「アジャイル」のニーズ
中村 和之 氏
みずほ情報総研株式会社
技術企画部 リードITエンジニア
みずほ情報総研様は、みずほフィナンシャルグループのIT戦略会社としてみずほフィナンシャルグループのITを支えています。あわせて、あらゆる業界のお客さまに安心していただける高い品質をめざし、コンサルティングからシステム開発・実装、保守・運用までトータルな提案を行い、さまざまなソリューションを展開しています。
同社がこれまで手がけてきたシステム開発では、初めにしっかりと要件を定義し、プロジェクト管理しながら開発を進め、実装・検証・納品するという流れが主流でした。しかし、ここ数年、システム開発に対するニーズが変化してきています。同社の技術企画部 リードITエンジニアの中村和之様は、「新技術へのお客さまの『感度』が上がり、AI(人工知能)やFinTechなどを活用して『こんなことができないか』と、新規事業創出に関連したPoC(Proof of Concept:概念実証)のご相談を受ける機会が増えてきました」と語ります。
新しいユースケースでは、「どうしても知見やノウハウが少ないため、技術検証やコンセプト検証で確かめながら開発を進めていくことが大切になります。小さく作り、試して改善していくアジャイルな取り組みでお客さまと協働し、価値協創のパートナーとなることが、当社に求められていると感じていました」(中村様)
DevaaS® 2.0導入の決め手は「短期導入」、「協働利用」、「セキュリティー」
こうしたニーズの変化に対応するにあたって、同社では、システム開発に取り組む際の開発環境の構築や開発ツールの導入においても、改善点が浮き彫りになってきたといいます。「従来、開発環境の構築や開発ツールの導入は、案件担当者の判断に委ねられ、いわば『属人化』の傾向がありました。そのため、経験や知見をノウハウとして蓄積・共有できなかったのです」(中村様)
そこで、同社では、2018年1月にPoCの引き合いがあったことを契機に、アジャイル開発に対応でき、しかも、開発部門間で横断的に知見やノウハウを共有できる、新たなシステム開発環境の導入を検討。NTTコムウェアの「SmartCloud DevaaS® 2.0」を選定しました。DevaaS® 2.0は、システム開発で必要となるハードウェア、OS、ミドルウェア、そして開発ツール一式を提供するクラウドサービスです。
DevaaS® 2.0を活用したPoCのスクラムマスターでもある中村様は、選定ポイントとして、「早く導入できること」、「他社とも協働で使えること」、「セキュリティーが確保されていること」をあげています。「DevaaS® 2.0を導入することで、課題であった『属人化』は解消されます。また、クラウドサービスですぐに利用でき、セキュリティーもしっかり確保されています。開発ツールもポータルで提供されており、自分たちで細かい設定をする必要がないことも大きな魅力でした」(中村様)
図:みずほ情報総研様 PoC実施環境
開発着手のスピードアップとノウハウ蓄積を実現。「協働・協創の場」としても活用