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NTT COMWARE'S DAY 2019 リポート
NTT COMWARE'S DAY 2019 リポート
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NTTコムウェアは、2019年11月21日と22日の2日間、品川インターシティホールにて、「NTT COMWARE’S DAY 2019 ~想像を超える未来を、協創しませんか。~」を開催しました。基調講演や事例セミナー、展示会を通じて、NTTコムウェアの取り組みやソリューション・サービスを実感・体感していただく場となりました。

社長挨拶

3つの「Managing Value」を通じて、「Smart World」を実現していく

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栗島 聡
代表取締役社長

NTTコムウェアは、2年前の創業20周年で、ICTで社会を変えるビジネスインテグレータへ変革することを宣言いたしました。そして、ビジネスの源泉である「Data」とNTTグループで培ってきた資産や知見「NTT Asset」、それらを組み合わせてサービスを創る「Application」を通して、新たなビジネス価値創造に取り組んできました。

今後、さらにビジネスを加速するために、私たちNTTコムウェアは3つの「Managing Value」をご提供します。具体的には、自動的かつ自立的に運営する技術を支援する「ICT Resource Management」、有効で信頼のあるデータを効率的に集めて活用する「Data Management」、サービスを組み合わせて新しいビジネスを創っていく「Service Management」です。NTTコムウェアでは、これらの「Managing Value」を通じて、「Smart World」に貢献していきたいと考えております。

基調講演

AI&ビッグデータ活用を通じて築く持続可能な未来

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草野 隆史 氏
株式会社ブレインパッド
代表取締役社長

株式会社ブレインパッドの草野隆史氏は「さまざまな社会課題を解決するには、データ活用が不可欠」と増え続ける多種多様なデータの世界を説明した上で、データを生み出すITシステムと人材の位置付けについて問題提起しました。

草野氏は、日本におけるITは、長らく、付加価値ではなくビジネスをバックアップする存在であったとし、開発・保守が外注され自社のIT技術者が不足しているため、データサイエンティストが分析以外にITやビジネスの理解が求められると説明しました。一方、アメリカでは、“攻めのIT”としてビジネスのコアとしての投資が盛んに行われ、自社の層の厚いIT技術者がビジネスに関わるため、データサイエンティストは分析に特化した存在として扱われると述べました。さらに、アメリカをスタンダードとする最新技術や新たなツールはこうした環境を前提とした仕組みとなるため、日本にとっては今後より一層取り入れにくくなり、データ活用が困難になる懸念を示しました。

こうした状況から挽回するためにも、今後企業がITに投資して他社との差別化を実現するには、どんなデータを使い、どんなAI技術を用いて、どんなサービスで付加価値を生み出すかという、ビジネスとITを融合させる部分が重要になってくるとしました。そして、世界で最もデータを持っている企業の1つと考えられるGoogleでさえも、多くのサービスを終了させた上で今のサービスがある事実を踏まえ、日本の現状を打破するためには、「業界全体でリスクを取り、何度失敗しても、チャレンジするしかない」と強く訴えました。

人と関わるロボットと未来社会

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石黒 浩 氏
大阪大学基礎工学研究科教授(栄誉教授)
ATR石黒浩特別研究室室長(ATR フェロー)

ロボット研究の第一人者である石黒浩氏によれば、ロボットは単に便利な世の中を実現するだけではなく、人間がどこまで進化するか見極められる存在であり、未来は人間とロボットが対話・共生する社会になるといいます。

現在、アンドロイドは意図や欲求を持たせることで人間らしく会話できるレベルになりましたが、内容が限定される状況下での話であり、ロボット自体も高額で壊れやすいという課題が残されています。

そんな対話型ロボットのサービスが普及する鍵になるのは、自動運転の電気自動車であると石黒氏は予測します。自動運転は、地方の特に高齢者にとって需要があると見込まれますが、安全で快適な自動運転を実現するには対話機能が必要です。運転中の車内というロボットへの会話のパターンが限定されることがAIと相性がよく、まさにうってつけの環境といえるからです。

社会に共生する対話型ロボットは「スマホを超える新しいインフラとなる可能性さえも秘めている」と訴えます。そして未来には、「ロボットが進化することで、人間についてより考える社会になって欲しい」と締めくくりました。

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