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ITジャーナリストや現役書店員、編集者が選ぶ デジタル人材のためのブックレビュー 
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今月の書籍

レビュワー:相場 正継

  • 『ゼロから作るDeep Learning ――Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』
  • 『スッキリわかるPythonによる機械学習入門』

2016年初版刊行から版を重ねるPythonのバイブル。
非エンジニアにも読みやすい

 2016年9月の刊行から4年間で20万部を突破した(2020年10月現在)という大ベストセラー。非エンジニアの方にもオススメの1冊。

 ゼロからという書名の通り、本書は、Python3を使い、中身のわからない外部の既製品(ライブラリやツールなど)になるべく頼らずにディープラーニングを自作することによって、”より深く”理解することを目的としている。

 前書きでは「車の教習本ではなく、車の原理について理解してもらう本である」と本書の内容を「車の本」に例えているが、まさしく、どのようにしてディープラーニングが動いているのかといった基礎原理を知るための本となっている。

 本書は主に「教師あり学習」について書かれており、それ以外の仕組みについては「ゼロから作るDeep Learning②――自然言語処理編」、「ゼロから作るDeep Learning③――フレームワーク編」といった続編で紹介されている。

 書泉ブックタワー3階でも、毎年10月には、この書籍の出版元であるオライリー・ジャパンのフェアを行っているが、いつも多くのお客様に手に取っていただいている人気の定番書だ。

『ゼロから作るDeep Learning ――Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』

著者:斎藤康毅

出版社:オライリー・ジャパン

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117584/

繰り返し練習して実力をつけたい人にもってこい。
体に染み込むように全体像がつかめる構成

 インプレスブックスの定番「スッキリわかる」シリーズPython系の第2弾。pandas×scikit-learnの入門書。さまざまなパターンで繰り返し練習して実力を身につけたい人に最適だ。

 本書は第Ⅰ部~第Ⅲ部の3部構成を取っている。

 第Ⅰ部は機械学習に関する概念や基本的な用語の紹介、第Ⅱ部は4つのサンプルデータを使っての機械学習によるデータ分析の一連の流れを紹介、そして第Ⅲ部は機械学習初心者から中級者への第一歩として、多少、応用的な内容となっている。

 会話形式になっており、多くの人がつまずきやすいところも丁寧に解説。サンプルコードをそのまま入力すれば「前処理」「学習」「評価」ができ、データ分析の「全体の流れ」を繰り返し体験することで、機械学習の全体像と本質が自然と体に染みこむよう構成されている。

 0章はPython基本文法の復習になっているので、もし習熟度が足りなければ姉妹書である「スッキリわかるPython入門」から読みすすめてもいいだろう。

 書泉ブックタワー3階では、機械学習棚とPython棚の2か所に展開している。

『スッキリわかるPythonによる機械学習入門』

著者:須藤秋良

監修:株式会社フレアリンク

出版社:インプレス

https://book.impress.co.jp/books/1120101028

今月のレビュワー

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相場正継(あいば・まさつぐ)

1月11日生まれのB型。秋葉原・書泉ブックタワーにてコンピュータ書棚担当。中学生時代にお年玉をためてパソコンを買って以来コンピュータ好きに。社歴のほとんどがコンピュータ書担当のため、コンピュータ関連専門書籍の問い合わせの多くに即答できると自認。ガジェット好きで、気になるガジェットをクラウドファンディングサイトで探して出資するのがマイブーム。

2021/06/18

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