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― そうした認識を持って実際に良い方向に組織が変わっていった時の様子をうかがえますか?

あるマネジャーの話ですが、部下との面談で、自分は部下の話を全然聞けていなかったことを思い知らされ、変わらなくてはいけないと思ったそうです。でも、そう簡単にスタイルを変えられる自信がなかったので、まずは家で子供の話を聞くことから始めたそうです。1カ月続けたら子供が以前より積極的に話してくれるようになって、よし、そろそろ職場でもやってみよう、職場では2カ月続けてみようと思ったと。

― 良いお話ですね。そのマネジャーは部下の話を聞けるようになったのですか?

もちろん、なりました。これはマネジャーに限った話ではなく一般社員でも同様です。ワーク・ライフ・バランスと言いますが、ワークとライフは統合されているわけです。今の例は家庭で実践したことを職場に持ち込んだ例ですが、組織の中で役割を演じることから解放されて仕事が面白くなってくると、家庭のこともうまく運ぶようになったりします。大事なのは「何がダメなんだろう」と捉えるのではなく「今、自分には何ができるだろう」と考えて積極的に関わっていくことです。

― 小さなことの積み重ねですね。大きな組織になればなるほど、変わるのに時間がかかりそうです。

それはそうです。大きな組織が急に変わったら不気味ですよ(笑)。20年くらいお手伝いしている企業グループは、少しずつですが良い方向に変わっています。ただ、当事者は自分たちの変化にはなかなか気付かないものなのです。毎日成長はしているはずなので、時々立ち止まって振り返ることが大切です。これは専門用語で「リフレクション」と呼ばれており、以前の自分と現在の自分、以前のチームと現在のチームを比べてどこにどんな変化が起きたのかを把握し、ポジティブな側面だけを共有することを積み重ねていくと、新しいことに挑戦できるようになります。

― ポジティブな側面だけ、というのがキーポイントでしょうか。

はい。問題がある部分、うまくいっていない部分に目を向けてしまうと革新的なことができなくなる。製品開発でも同じですが、より新しく、より価値があるものを生み出すには挑戦することが必要ですよね。主体性がないとクリエイティビティや挑戦する意欲が出てきません。うまくいっている部分、面白い部分だけを見つけ出してその可能性を最大化していけば、仕事が楽しくなって主体性が現れ、やがてイノベーションが生まれるのです。組織とは言っても結局は、個人が集まっているのです。その個人が前を向いて行こうと主体的に行動すれば、組織に活気が生まれ事業を通して社会へより大きな価値提供ができるようになります。

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