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ワンショット消費にみられる新品の価値観と、中古品への抵抗感の変化
ワンショット消費にみられる新品の価値観と、中古品への抵抗感の変化
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時代と共に消費の形も変わってきました。特に「モノ」から「コト」への消費の変化は、日本人の消費が成熟化されたことを示していると言われます。株式会社ジェイアール東日本企画がモノ消費からコト消費への実態調査として行った『普段の生活に関する定性調査及び定量調査』によれば、「家にモノが溢れていてこれ以上持ち物を増やしたくない」に「あてはまる」もしくは「ややあてはまる」と回答した人の割合は52.1%と約半数に上りました。この結果からも所有や使用のためにモノを購入する意欲が低下していることがうかがわれます。
そこで、今、注目されているのが、「ワンショット消費」というモノの買い方と、消費を招くSNSとの関係です。

ワンショット消費とは何か

ワンショット消費とは、アクセサリー、靴などの特にファッションアイテムを購入し、自分で着用している様子を撮影した写真をInstagramなどのSNSに投稿したら、すぐにメルカリなどのフリマアプリで売却する行為です。

ワンショット消費の対象商品にはファッションアイテムが多いことから、「ワンショットファッション」と呼ばれることもあります。また、インスタ映えなどSNSでの反響を目的とした消費であることから、「フォトジェニック消費」の一種であるとも考えられています。

ワンショット消費では、SNSへの投稿と反響を得るといった目的を果たしたら、商品を実生活では使用せず、すぐに中古市場に売却するため、試着やレンタルに近い感覚の消費ともいえます。

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ワンショット消費の目的は承認欲求?

このように、ワンショット消費に見られる消費行動は、実用を目的としておらず、SNSで「いいね」や好意的なコメントを集めたいという承認欲求を満たすことが目的ではないかと推測できます。

SNSへのさまざまな投稿スタイルと承認欲求に関する研究も少なくないですが、この消費行動も一つの例といえるでしょう。

さらに、このワンショット消費の場合は、SNSへの投稿や試着後に売却すれば実質の購入額は売却額を引いた差額となるため、比較的高額な商品の購入でも心理的な負担が少ないことも、拍車をかけていると考えられます。

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