事例セミナー
農業×ITビジネス協創に向けた挑戦

稲田 信二 氏
アースサイドグループ
株式会社スプレッド
代表取締役社長
植物工場事業を取り組んでいる株式会社スプレッドの稲田信二氏は、持続可能な農業システムの構築にむけて、海外展開も見据えた自動栽培化工場『Techno Farm™』を設立し、FC展開での早期拡大について説明しました。また、IoTの活用により、植物工場から得られる各種データをビッグデータとして蓄積し、AIで栽培技術を進化させながら、農業生産の分野において新たな価値を生み出す仕組みをめざしていると述べました。
この『Techno Farm™』のIT構築に関するビジネスパートナーであるNTTコムウェアについて稲田氏は、「どのようなデータを集め、どう見えるようにすればいいのか」という課題に、両社で連携しながら取り組むことができたと述べました。さらに、栽培環境や生産実績など各工場の情報を「見える化」することで、生産課題の早期発見を実現できたと、この連携について評価しました。今後も、アジャイル思考でのアプローチや先進技術の活用で、農業とITビジネスの協創を推進していきたいと述べました。


「2025年の崖」はビジネス変革の"機会"である
~テクノロジー・プロセス・カルチャーがもたらすDX変革~

北山 晋吾 氏
レッドハット株式会社
Cloud Solution Architect
OpenShift アーキテクト
レッドハット株式会社の北山晋吾氏は、「2025年の崖」における既存システムへのアプロ―チは、プロセス改善が優先であり、DXの障壁になる企業文化の変革が必要と述べました。また、既存システムのブラックボックス化を防ぐためには、「内製化という手段もあるが、事業のコアではない部分はシステムを理解して利用していけばよい」という選択肢を示しました。さらに企業が既存のプロセスや組織を変革し、よりよいサービスやソフトウェアをユーザーに早く提供すること、及び、これからのデリバリパフォーマンスの重要性について例を挙げて説明しました。その上でクオリティの維持のために継続的な改善が必要になること、それらのビジネス要求に応えるためにクラウドサービスの活用を提唱しました。
レッドハットとNTTコムウェアとの協業により開発したクラウドサービス「SmartCloud® Duo」は、コンテナプラットフォームとして開発から商用環境までDevOpsサイクルを実現しています。講演の最後に、「コンテナ技術の活用により、環境を全く意識しない世界を構築することができる」とビジネス変革への利用を訴えました。


展示会
「ビジネス協創」「BizDevOps」「データ活用」「ICT基盤高度化」「プロセス改革」という5つのゾーンで構成し、「Smart World 実現へ ~新ビジネス事業コンセプト~」という紹介コーナーを設けました。ミニセミナーでは、各技術・ビジネスの有識者による解説やデモを行いました。




「Smart World 実現へ ~新ビジネス事業コンセプト~」ゾーン
NTTコムウェアの3つの「Managing Value」である「ICT Resource Management」「Data Management」「Service Management」について紹介しました。