COMWARE PLUS プラス・サムシングを大切なお客さまへ

メールマガジンのご登録
ポスト
        
        

アイデア次第で広がるRPA活用

アプリケーションやシステムを連携させて活用を広げるRPAは、アイデア次第でさまざまに活用が広がります。

例えば、AI(人工知能)との連携です。Deep Learning(深層学習)の機能を持つAIを使えば、既存の大量のデータをもとに、統計的に判断ロジックを実行する高度な判断が可能になるでしょう。

現在のところ、そのような作業には人間の判断が必要とされています。しかしそこにAIを活用できるようになれば、過去の判断基準をもとに人間の代わりにAIが判断し、より効率よく自動化できます。

また画像認識、OCR(手書き文字のデータ化)などの技術と連携させる活用も考えられます。例えば、金融機関などの窓口でお客さまが手で書いた帳票を自動的にデータ化して業務システムに登録するといった使い方が可能です。

チャットボット(チャットを通して人間と会話をするAI)との連携も想定されます。人間はスマートフォンからチャットボットに対して命令を出します。その背後ではRPAがチャットボットからの指示を受け取り実行して、チャットボットに返すといった活用です。

さらにIoTデバイスとの連携も考えられるでしょう。IoTのセンサーからのデータを受け取り、RPAが自動的に処理をしてから、業務システムに入力するといった使い方です。現在のところ、RPAは、すでに存在するデータの活用がメインですが、入力デバイスとの連携によって、新しく発生するデータをリアルタイムに処理することができるはずです。

図2:さまざまなICTツール、デバイス、システムを回す歯車としてのRPA

178_zu02.gif

このように複数のシステム、アプリケーション、デバイスを組み合わせるのがRPAの真骨頂といえるかもしれません。複数の環境間をまたがった操作を自動化できるRPAは、それぞれのシステム、アプリケーション、デバイスを連携させて機能する歯車としての役割を果たすことができます。

企業のビジネス全体を視野に入れたRPA活用へ

RPA導入ではコストとスピード感が重要となります。高いコストと長い構築期間を要するのであれば、従来のシステム構築と何ら変わりません。RPAを取り入れるからには、低コスト化と導入期間の短縮化を意識する必要があります。

そして、「コストをかけずにすぐに自動化できる」という認識が現場に浸透すれば、「うちの部署でも使いたい」という声が挙がり、普及が進むでしょう。また、要望をすぐに反映できるとなれば、「こういう作業も自動化できるのか」と現場からのニーズも集まりやすくなるはずです。現場の「自分たちの業務は自分たちの力で改善していく」という課題解決力も高まるでしょう。

さらにRPAは業務プロセスの標準化と高品質化にも役立ちます。ソフトウェアロボットの開発の際は、人間の操作をシナリオ化しなくてはいけません。この際に、ベテランの担当者の作業をベースにシナリオ化すれば、業務プロセスの標準化、高品質化に寄与することができます。

RPAによって業務の効率化が達成すれば、大量のデータ入力をしていた従業員の稼働が削減され、より重要な業務へ集中でき、組織としてコスト削減につなげることもできるでしょう。そしてRPAによって短縮された作業時間や削減されたコストを、新規顧客の獲得や新規ビジネスへの投資に回すことも可能です。

目の前の非効率な作業を解消するためのRPAと考える向きもありますが、企業のビジネス全体の生産性、コスト削減、将来展望という広い視野からもRPAを捉えれば、より高い効果が得られるはずです。

コラム:ロボットとAI利用を前提とした働き方へ

2018年2月8日~9日、公益社団法人企業情報化協会(IT協会)が主催する「第33回IT戦略総合大会(ITMC2018)」が開催され、NTTコムウェアの白井大介が「RPA導入における課題と解決策~RPAを活用した働き方改革実践で見えてきたこと~」と題し、講演をいたしました。

RPAを使って、真の働き方改革は実現できるのか?

白井 大介

白井 大介
NTTコムウェア株式会社
エンタープライズビジネス事業本部
金融ビジネス部 担当課長
博士(メディアデザイン学)

NTTコムウェアでは、2、3年ほど前から社内でRPAツールの活用を始め、お客さまにも展開してきました。世の中には「RPAツールの導入は業務の局所最適にしかならず、企業の業務をトータルで見た場合、全体最適の妨げになる」という意見もありますが、RPAは全体最適の1要素であり、確実に業務効率化に資するものといえます。

まずRPAツールの運用によって業務プロセスが可視化されます。RPAのソフトウェアロボット開発はすなわち、業務をロジックに落とし込むことにほかならず、それは業務改善につながります。

さらに業務のロジック化を通して、業務を機能単位に分割できます。すると「この部署の業務とこの部署の業務は共通である」といったことが見えてくるので、全体最適の設計が進めやすくなります。

また、RPAを運用していくうえで重要な考え方にサステナビリティ(持続可能性)があります。作成したロボットに対しては運用や保守を行い、継続的に改善していかなくてはいけません。ただし継続的な改善は、ロボットに限定して考えることではありません。RPAによって可視化された(人間がやるべき業務を含めた)プロセスも継続的に改善するという意識を現場自ら持つことが重要です。

現場の担当者主体でRPAを活用するには、習熟が容易なRPAツールの選定がポイントになります。NTTコムウェアが扱っているWinActorは、もともとプログラム経験のない担当者でも自ら、作業の自動化ができるようにと、NTT研究所が開発したRPAツールです。そのためシンプルな操作が特長で、習熟が容易といえます。

AI時代の人間の仕事は、「ロボットとAIに何をさせるか」を考えること

これから訪れるAI時代に人間がやるべき仕事は何でしょうか。AI部品の組み込みが進めばRPAの自動化範囲がさらに広がり、新しい価値の創造が起こります。

そうなると、ロボット利用を前提とした業務プロセスの設計などが、人間が行う新しい業務となります。「ロボットとAIに何をさせるか」を前提に、さまざまなツールを駆使して、いろいろ試行錯誤しながら実現することが人間のやるべき仕事になっていくのではないでしょうか。

図:NTTコムウェアが提供する業務効率化の未来

NTTコムウェアが提供する業務効率化の未来

NTTコムウェアは、新しい時代の働き方をめざして、まずはRPAツール、それに関連するBPMSなどのツール、さらには現場主体で運用サイクルを回していく仕組みを提供しています。あわせて、NTTグループで取り組んでいる「corevo®」というAIの技術群を提供して、現場の担当者自身が使いこなせるようなノウハウも提供していきます。最終的には、お客さまとともに「このような新しい働き方が実現できる」というアイデアを協創して、新しい価値を創出し、真の働き方改革につなげていきたいと考えています。

【 制作/コンテンツブレイン 】

2018/03/09

  • 商品およびサービスの内容は、予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 「FlexibleEntry」、「シャナイン」、「Deeptector」は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
  • MicrosoftおよびExcelは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
  • WinActor、WinActorロゴは、NTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
  • 「corevo®」は日本電信電話株式会社の商標です。(http://www.ntt.co.jp/corevo/
  • その他記載されている社名・商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
  • 所属部署、役職等については、取材当時のものです。

お問い合わせはこちらから

この記事のPDFをダウンロードする

ポスト

事例紹介

スマートフォン用リンク

エバンジェリストが語るICTの未来

スマートフォン用リンク

ページトップへ

トップへ