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「Deep Learning」の進化でAIを活用した新しいビジネスが生まれる
「Deep Learning」の進化でAIを活用した新しいビジネスが生まれる
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「Deep Learning」の進展によって人工知能(AI)は新たなステージへ向けて発展しています。機械であるAIが「自ら学び」、その機能を高めていくことが現実のものとなりつつあります。Deep Learningの技術は、ロボット、自動運転、医療など幅広い分野でAIを活用したイノベーションを起こすと考えられています。

AIを活用する社会はディストピアか、ユートピアか?

スティーヴン・スピルバーグ監督によって制作され、2001年に公開された「A.I.」というSF映画がありました。主人公は人間と同じ「愛情」を持つ少年型ロボット。そのロボットが「母の愛」を追い求め続けるという切ない物語です。AIというキーワードがタイトルにダイレクトに掲げられた作品でした。

「AIがもたらす未来はディストピア(暗黒郷)か? それともかユートピア(理想郷)?」という論争が巻き起こっています。映画『A.I.』でも、ロボットに職を奪われる人々と、逆にロボットに恩恵を受ける人々が登場します。

確かに、AIの研究者であるマイケル・A・オズボーン博士は、今後、20年のうちに今ある仕事のうち47%が機械に取って代わられるだろうと予測しており、それを根拠にディストピアが訪れるように唱える人もいます。

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しかし、単純作業をAIに任せることで、人間の労働時間を短縮しながらも生産性を向上させ、ゆとりができた社員を、さらに高度な仕事にシフトさせることに成功している企業も多く存在します。つまり、AIの活用推進によって、すでにユートピアが描かれつつあるといえます。

特に日本では少子高齢化により労働人口が減少することは必至です。AIに人間の仕事が奪われる、という懸念以前に、労働人口が減少した状態でも生産性を向上させるためには、「人間は、AIに既存の仕事の一部を任せ、人間でなくてはいけない仕事にシフトすべき」という意見も見受けられるようになりました。

また、人間には処理しきれない、膨大に集積するビッグデータを有効に活用するためにも、AIに対して多くの期待が寄せられています。

3度目のブームで、実用化が一気に進んだAI

AIは今、第3次ブームにあります。第1次ブームは1950年代から1960年代でした。そして、第2次ブームは1980年代。今の第3次ブームは2000年代から始まりました。その、第3次ブームを牽引(けんいん)するテクノロジーが、「Deep Learning(深層学習)」です。

AIを飛躍的に高めたDeep Learningを説明する前に、簡単にAIの歴史を振り返ってみましょう。

第1次ブーム【1950年代~1960年代】

商用コンピューターの登場により、AIの研究が進みました。しかし、「人間と同じ考え方を持たせる」という理想と「実現不可能」である現実の壁は厚く、結局、コンピューターは計算機を超えることができませんでした。高まった期待も1970年代には急速にしぼんでしまいました。

第2次ブーム【1980年代】

進化したコンピューターに「知識」を加えるアプローチが行われました。例えば「法律の知識」をインプットすることで弁護士の代わりとなる、と考えられたのです。しかし、知識の記述に限界が生じたため、また、コンピューターは知識の意味を理解するわけではないため、やはり実を結ぶことなく、1995年頃にブームは冷めてしまいました。

第3次ブーム【2000年代~】

三たびAIが脚光を浴びるようになったのには、インターネットの発展が背景にあります。インターネットを介して収集できる膨大なデータを、AIの研究に活用できるようになりました。そして機械学習とDeep Learningの2つからの研究が、急速に進みました。

次ページ Deep Learningが進展してきた背景

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