2004.03.03
ソフトウェア開発プロセス能力成熟度の国際的な指標
CMMIの最高位、レベル5を達成
NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は、ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度を評価・判断する国際的な指標であるCMMI(Capability Maturity Model Integration)レベル5を達成しました。
CMMIは、レベル1からレベル5までの5段階があり、CMMIレベル5は、「すべてのプロジェクトが開発しているシステム/製品/サービスの品質および納期、生産性などを定量的に管理し、阻害要因に対しては自律的に対応でき、組織全体として継続的にプロセス改善活動が推進できる能力を備えている場合」に認められるCMMIの最高位レベルです。
CMMIは、ソフトウェアCMM、ソフトウェア調達CMMなどが統合されたものです。CMMIやCMMを作成・運営する米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が公開しているホームページによると、CMMIやCMMを達成している団体は約450あり、そのうちCMMIレベル5を達成している団体は約2%です。なお、同研究所ではCMMからCMMIへの移行を推奨しています。
NTTコムウェアでCMMIレベル5を達成したのは、システム開発部門の4つのパイロットプロジェクト、約450人です。
【達成の経緯】
NTTコムウェアは、日頃から品質や生産性を向上させるための開発プロセス改善に取り組んでおり、1997年にISO9001(1994年版)の認証、2002年にはISO9001(2000年版)の認証を取得しました。さらに、市場での優位性を高めるため、より客観的にその能力の評価が可能なCMMにもとづくプロセス改善を実施し、2003年7月には開発部門全体(約3,200人)でCMMレベル3を達成しています。
【今後の取り組み】
NTTコムウェアでは、今回のパイロットプロジェクトによるCMMIレベル5の達成に続き、その開発プロセスの仕組みを開発部門全体(約3,200人)に展開することを目標に取り組んでいます。また、NTTコムウェアは、日本で24人目となるCMMリードアセッサ(*1)を擁しており、さらにはCMMIリードアプレイザの養成にも取り組んでいます。
【用語解説】
*1 CMMリードアセッサ、CMMIリードアプレイザ
CMMあるいはCMMIに関する審査(CMMアセスメント、CMMIアプレイザルと呼ぶ)の実施を米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所から正式に認定された資格。
【参考】
●CMMIの能力成熟度レベル
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●CMMとCMMIの違い
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