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報道発表

離れた高齢者宅をさりげなく見守るシステム「Tangibleリモートケア」を開発
―一人暮らしの高齢者宅と家族宅で、相互に生活の雰囲気を伝え合う―

 NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 今井 郁次、以下 NTTコムウェア)は、Tangible技術(*1)のビジネスアプリケーションの一環として、離れて暮らす高齢者宅などをさりげなく見守るシステム「Tangibleリモートケア」を開発しました。
 高齢者宅に設置された複数のセンサー情報などから、人物の位置や状況を自動認識し、家族宅など遠隔地に設置されたTangibleメディア(オーブ (*2)、アンビエンスボード(*3)など)を用いて伝えるシステムです。
 本システムは、NTTのネットワークサービスシステム研究所においても、ユビキタスサービス研究でご利用いただいております。

背景
     少子高齢化の進行に伴い、一人暮らしの高齢者の増加や、高齢化の進んだ地域が増加しています。また、犯罪も増加し治安が悪化している中で、高齢者が狙われる危険性も高まっており、一人暮らしの高齢者の安心・安全な生活を支援する見守りシステム、防犯システムなどのニーズが社会的に高まってきています。
「Tangibleリモートケアシステム」の利用例
     本システムは、複数設置された居室の人感センサーから、一人暮らしの高齢者が“どの部屋に居るのか”というプレゼンス情報や、“お風呂にかなり長く入っている”といった危険と想定される情報を、離れて暮らす家族宅へTangibleメディアを用いて伝えるシステムです。オーブでは光の色の変化を用いて、アンビエンスボードではポインターが指し示す位置で情報を伝えます。例えば、オーブ2つを利用したシステムの場合、一方がどの部屋に居るかに応じて(例.青:リビング、黄:ダイニング、緑:お風呂など)、もう一方は危険な状況かどうかを、青(平常)、黄(注意)、赤(危険)の色の変化で表現します。
     双方に設置することで、家族宅と高齢者宅間で、相互に生活の雰囲気を伝え合うことが可能です。気になったときに自宅のオーブへ目を向ければ、直感的に相手がどんな状況かすぐに分かります。生活に溶け込んだシステムとして、互いに一緒に暮らしているかのような雰囲気を共有でき、高齢者が抱く孤独感を和らげます。
     また、カメラなどではなくセンサーを利用し、また光や音という感覚的なインターフェイスを用いることで、プライバシーを保護し、人に意識的な負担をかけずにお互いの生活状況を見守ることが可能です。
     さらに、どのセンサーがどのように反応したかで様々な状況を認識可能です。例えば、朝、リビングルームで人感センサーに反応があると、起床したとみなし、受信側で起床を知らせる効果音(例.小鳥のさえずり)が流れたり、外出もしくは就寝後には開閉センサーが自動的に窓の開閉状態を監視します。就寝後に開くと侵入とみなして警報音などで侵入犯を撃退するとともに、遠隔地の家族宅へも音やメールで警報を発するといった防犯機能も提供します。
     家族で見守るので、ホームヘルパーや警備員などの助けは最小限で済み、また高齢化の進んだ地域で、高齢者同士が互いに見守り合うことも可能です。

「Tangibleリモートケアシステム」の特徴
  • 見守り機能や防犯機能など複数の機能を、センサーなどの各メディアと超小型Linuxサーバ「L-Box」1台を用いて統合的に提供します。
  • プログラムの追加により、「火の消し忘れ通知」、「部屋間の移動回数の増減などによる体調バロメータ表示」や、またGPS携帯電話などと連動させれば「登下校時の学童プレゼンス表示&危険通知」といった新機能の提供が可能です。また、新しいメディアの増設も可能で、設置後の変更や拡張にも対応できます。
  • サービス開発者は、複数のセンサー情報を利用した遠隔地間で提供されるサービスを簡易に開発可能です。

今後の展開
     ケアハウス事業者、老人ホーム事業者、介護サービス事業者、高齢化の進んだ地域の自治体・自治会や、一人暮らしの高齢者宅と家族宅、単身赴任者とその家族、一人暮らしの子供とその家族などでの利用を目指します。
用語解説
*1 Tangible技術
 Tangible(タンジブル)とは“実体のある”、“触れて知覚しうる”という意味。MITメディアラボの石井教授が提唱した、全く新しい操作感覚でPCとそれを使う人間とのインタラクティブな関係を創る次世代のユーザインタフェース技術。 NTTコムウェアでは、Tangibleの基本コンセプトに基づき、石井教授とのコラボレーションを実施しており、これまで、ネットワーク設計ツール(Tangible IP Network Designer)、ビジネスプロセス分析ツール(Tangible Business Process Analyzer)、タンジブル災害総合シナリオシミュレータなどに取り組んできた。 Tangibleユーザインタフェースは、デジタル情報に物理的実体を与えることにより、手で直接操作可能なメディアや、人間の周辺感覚で知覚可能なメディアなどがある。「Tangibleリモートケア」では、さりげなく遠隔地の生活の雰囲気を感じるのに適した、知覚メディアを利用している。
*2 オーブ
 光る球体を用いたTangibleメディアの1種。
*3 アンビエンスボード
 位置や状態を示すイラストや目盛り上を、ポインターが移動して状態を示すTangibleメディアの1種。(例.リビング、お風呂、ダイニング、トイレなど位置を記した帯状の目盛りに対し、人形の付いたポインターを位置情報に応じて移動させることで表示。)


※「L-Box」はNTTコムウェアの登録商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。

このページに掲載されている情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、
あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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