2015.03.03
「SmartSDN®Controller」、クラウドへの展開を強化
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：海野 忍、以下 NTTコムウェア）は、クラウド環境におけるSDN(*1)化を加速し、ビジネスニーズに応じた柔軟なクラウド環境の提供を実現するため、「SmartSDN Controller（スマートエスディーエヌ コントローラ）」を機能強化します。「SmartSDN Controller」はネットワークの構築、運用管理におけるコスト低減や迅速化に加え、ベンダーロックイン(*2)の解消を図ります。
１． 背景
一般的にクラウド環境の運用においては下図のとおり、サーバ群／ネットワーク群の管理にそれぞれ特有の技術が必要なため、クラウド全体をまとめて管理できる技術者を配置することが難しく、運用コストの増大につながっています。特にネットワーク群は、ネットワークの仮想化や、セキュリティ確保に対応するため、多種多様なネットワーク機器への設定変更が必要となります。
そのためネットワーク群への設定変更を効率化し、さらにクラウド環境全体をオーケストレーションすることで運用効率を高め、迅速なクラウド環境構築を行うことが求められており、これらの課題を解消するため、機能を強化いたします。
２． 機能強化の概要
「SmartSDN Controller」は以下の機能を提供し、クラウド環境において、仮想化されたサーバ群とネットワーク群をあわせたオーケストレーションを実現することで運用効率を大幅に高めることができます。
（１）既存ネットワーク機器の制御を可能とし、クラウド環境のSDN化を実現
「SmartSDN Controller」にCLI(*4)対応機能をサポートすることで、クラウド環境で実績の豊富なネットワーク機器（Cisco社製スイッチNexusシリーズ等）を制御可能とします。これにより、クラウド環境の既設ネットワークの機器を入れ替えることなく、SDN技術を活用したネットワークの構築が可能となり、従来と比較して最大50％以上の運用費用の削減が期待できます。
さらにマルチベンダに対応し、スイッチ、ルータ、ファイアーウォール、ロードバランサーを制御できます。
（２）クラウドオーケストレータとの連携による運用管理の効率化
クラウドオーケストレータ(*5)と連携するためのAPI（*6）を提供します。また、クラウドマネージャ(*7)と連携して「SmartSDN Controller」から仮想スイッチ（ｖSW）(*8)を制御することで、仮想化されたサーバ群とネットワークをオーケストレートします。クラウド環境で仮想マシン（VM）の構築や追加をした場合に、「SmartSDN Controller」が連動してネットワークの設定変更を行うことで、運用管理の効率化とリードタイムの短縮を可能とします。
これらの機能は2015年4月より順次提供予定です。
３． 今後の展開について
今後も引き続き、お客さまニーズの実現に必要なソリューションの提供に向けて取り組み、2020年度までに100億円規模のビジネス拡大を目指し、将来的には、通信事業者の基幹ネットワークへの適用を進めてまいります。※「SmartSDN」ロゴはエヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社の登録商標です。
※記載されている商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
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