当コーナーは、NTTコムウェアのお客さまをゲストにお迎えし、お客さまの事業動向をお聞かせいただくとともに、当社への期待などもお伺いしていきます。今回は、NTT都市開発株式会社代表取締役社長の牧 貞夫氏に、お話を伺いました。(本文中敬称略)
先進のオフィス、住宅、商業施設開発を通じて
未来に向けた魅力ある「街づくり」を展開
時代のニーズを的確に把握し、お客さまとの強固な信頼関係を築く
海野:牧社長は長くグローバルビジネスに携わられてこられたと伺っていますが、これまでのご経歴をお聞かせいただけますか。
牧:1975年に電電公社へ入社して以来、いろいろな経験をさせていただきました。1985年に民営化されたときは、国際事業を行うNTTインターナショナルへ出向し、国際ビジネスの常識を学びました。その後も法人営業やM&A(企業の合併・買収)、ITインフラづくりなど、主に海外のお客さまとのビジネスを手がけてきました。
「質」で存在感のあるプレーヤーになりたい
海野:今日お邪魔している品川シーズンテラスは国内最大級のオフィスビルと伺っていますが、開発に至った経緯をお聞かせください。
牧:このビルは2008年に東京都下水道局から、水再生施設の再構築に当たって敷地を有効活用したいということで公募があり、当社を含む4社のコンソーシアムが落札して開発に着手しました。ご覧のように目の前には3.5ヘクタールの緑地が広がり、都市部のオフィスビルではほとんど例がないほど恵まれた自然環境になっています。
海野:周辺にはマンションも多いですね。テナント以外の方も施設を利用されているのでしょうか。
牧:オフィスビルですので、商業ゾーンなど土日のご利用は少ないかと思っておりましたが、近隣の方々を中心に多くの方から緑地やカフェなどをご利用いただいており、大変喜ばしいことだと思っております。
海野:御社は住宅事業も数多く手がけられていますが、どのようなお考えで進めていらっしゃいますか。
牧:昨今、大都市の中心部に住まれる方が増えています。少子高齢化が進み、持ち家からサービス付き高齢者向け住宅や都心の賃貸マンションに住み替えられる方もおられます。当社もこういったトレンドを踏まえて、都心型高級マンションや住宅以外の用途との複合施設といった、より付加価値の高い住宅をご提供したいと考えています。
海野:「Wellith(ウエリス)」という住まいのブランドを立ち上げておられますが、その特徴はどんなものでしょうか。
牧:当社は、「誠実に、革新的に」をコーポレートスローガンとしています。お客さまに対して誠実に向き合い、品質で手を抜かないことは当然ですが、それだけにとどまらず、先進の技術や手法を積極的に取り入れて、今の時代のお客さまのニーズにお応えしていきたいと考えています。量ではなく質で存在感のあるプレーヤーになりたいと考えており、その思想はウエリスにも具現化されています。
海野:筑波学園都市のウエリスつくば竹園では、電力一括受電システムや、弊社もお手伝いさせていただいている光BOXなど、NTT関連の技術を導入されていますが、これはその理念が反映されているということでしょうか。
牧:お客さまに選んでいただくためには、いろいろな要素が必要です。NTTグループは通信に強いという特長がありますので、光BOXや一括受電システムといった高品質のサービスをご提供することは、マンション選びの要素の一つとして効果があると思います。