フジクラ様は次世代の技術と製品をいち早くカタチにする“つなぐ”テクノロジーの研究開発を強みに、エネルギー、情報通信、エレクトロニクス、自動車電装、不動産という幅広い領域で事業を展開し、近年はさらなる成長をめざし、新規事業の分野の中でモノ売りからコト売りへとビジネスモデルの変革を模索しています。
NTTコムウェアはサブスクリプションビジネスをスマートにサポートする管理プラットフォーム「Smart Billing」の提供とサブスクリプションならではのデータモデル・業務フロー構築のコンサルティングなどを通じて、フジクラ様のビジネス変革をお手伝いしています。
導入ポイント 1
- SaaS型サービス導入で
業務移管へ
導入ポイント 2
- 共同作業で挑んだ
新たな業務フロー構築
導入ポイント 3
- リソースシフトで
新規ビジネスへの布石に
MVNO事業「Oxymo(オキシモ)」
事業成長に伴い発生した煩雑な請求業務と属人化
NTTコムウェア株式会社
テレコムビジネス事業本部
ビリングソリューション部
開発推進担当
畑澤文祐 スペシャリスト
フジクラ様の手がける事業の1つに「ケーブルテレビ加入者向けモバイルサービス Oxymo(オキシモ)」があります。通信キャリア4社の回線を利用したMVNO(仮想移動体サービス事業者)として、2013年にサービスを始め、現在9社のケーブルテレビ会社に提供しています。利用者は約800。モバイル特有の約80種もの多様な料金プランがあるなか、一つひとつの回線契約を管理し、基本料金、通話料などを合わせて請求する業務を行っていました。
毎月末に集中する請求業務は4社の通信キャリアそれぞれから回線ごとの基本データを取得し、顧客であるケーブルテレビ会社9社毎にまとめるものですが、各通信キャリア、複数の営業担当、ケーブルテレビ各社からばらばらに提供される情報を集約するという、非常に煩雑な作業でした。
フジクラ様ではこれらの管理すべてをExcelのマクロを使い、間違いがないかのチェックまで、担当者が手作業で行っていました。
契約数が順調に伸び、契約数が200を超えた2015年あたりからは、担当者に非常にストレスのかかる作業になっていました。また、変化する通信キャリアの料金プラン・体系にマクロがすべて網羅できず担当者が毎月の請求作業にかかりきりとなり、業務の属人化が課題になっていました。
「請求業務の改善」と「グループ会社への移管」を同時に実現し、
これからのサブスクリプションビジネスへ
そうした中で着目いただいたのが、NTTコムウェアの「Smart Billing」でした。「Smart Billing」はサブスクリプションビジネスで煩雑になりがちな管理業務をサポートするクラウドサービスで、契約管理や請求・回収など、ミスが許されないバックオフィス業務を効率化・自動化し、各種情報の統合管理・分析が可能です。
フジクラ様は煩雑で属人化していたOxymoの請求業務を改善し、業務全体をグループ会社であるフジクラソリューションズ様に移管すると同時に、将来のサブスクリプションビジネスでの活用も視野に入れて、「Smart Billing」の導入を決めました。
2019年4月末に導入を決定。その後2カ月は、NTTコムウェアが伴走する形で機能詳細の理解、現行業務とのフィット&ギャップ、新しい形の業務の検討などを行いました。
8月には新しいデータモデルを作成し、それに即したデータの生成と移行を実施。9月からデータ突合検証を行いながら、並行して運用業務オペレーションを検討し、オペレーションマニュアルを作成しました。
11月にはフジクラソリューションズ様にて業務を開始し、翌2020年2月には移管を完了。フジクラ様は、業務フローの構築および移管を迅速かつスムーズに実現できました。
お客さまとの共同作業で、サブスクリプションビジネスに最適な業務フローを作り上げる
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