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お客さまとの共同作業で、
サブスクリプションビジネスに最適な業務フローを作り上げる

「Smart Billing」導入をスムーズに進めるにあたって、共同作業となる4つのポイントがありました。

1）あるべき姿をめざした業務フローの構築

Excelのマクロ等、属人化が進む状況から脱却するため、当時のデータと業務フローを洗い出し、本来のサブスクリプションビジネスとしてあるべき姿をめざした、新たな業務フローを構築しました。

2）データの整備

1つひとつの契約ごとに発生する一連の関連データを整理し、サブスクリプションビジネスとしてあるべき一貫したコード体系を作り上げました。その上で「Smart Billing」の持つ商品情報管理、契約情報管理、課金管理に準じたデータに変換しました。

3）編集ツールの開発

今回の業務フロー全体の効率化では必要となる「通信キャリアからのデータ取得」、「請求書フォーマットの新規生成」、「オーダーパターンの作成」など、「Smart Billing」の機能外部分については、独自の編集ツールを開発しました。

4）運用マニュアルの作成

　業務フェーズに応じて約500ページにわたる運用マニュアルを作成しました。「Smart Billing」の使い方を超えて、業務の手順や、役割の分担、ルールなど詳細まで盛り込みました。

　これらの作業では、「Smart Billing」の仕様を確認しながら、業務フロー全体でフィット＆ギャップを行う必要があり苦労されましたが、SaaS型サービスの特性をご理解いただいて、フジクラ様、フジクラソリューションズ様（編集ツールの開発を担当）、NTTコムウェアの3社が共同で取り組み、「Smart Billing」への移行を短期間で、トラブルなく実現することができました。

　現在、Oxymoの管理業務は「Smart Billing」を中心とし、その前後に新たに作られた編集ツールと合わせて運用することで、毎月の契約変更、通信キャリアからの料金取得、料金計算、請求書発行までを一気通貫で行えるようになり、順調に運用されています。また、管理業務そのものがフジクラソリューションズ様に移管され、「運用マニュアルを読めば、誰でも間違いなく業務を進められる」と高く評価されました。

「Smart Billing」導入で戦略的なリソース配分が可能に
～新規ビジネスへの布石・DX推進の力～

　サブスクリプションビジネスでお客さまがリソースを集中したいのは、ビジネス／サービスそのものの価値向上に対してであり、運用業務ではありません。
　フジクラ様は「Smart Billing」の導入によって、フジクラソリューションズ様に業務を移管し、より効率良くサービス改善に集中できる体制を築きました。また、請求業務に追われていた担当者は、本来業務である新規事業開発に専念することができるようになり、より戦略的なリソース配分が可能になりました。
　加えて、「Smart Billing」の効果を既存事業の運用で実証できたことが、今後の新たなサブスクリプションビジネスへの布石となり、同社のデジタルトランスフォーメーションを進める力の1つとなれば、私どもとしても大変うれしく思います。

株式会社フジクラ様の声

　フジクラグループでは、これまでものづくりで培った技術を活かし、オープンイノベーションも図りながら、コト売りビジネスによる新たな事業創造に取り組んでいます。
　コト売りビジネスを進めるにあたり、日々変化する注文業務を管理し、同時に必要なデータを収集・分析して経営判断に活用することのできる、サブスクリプション関連の業務システムの必要性が高まっていました。ちょうど、MVNO業務の効率化が急務となり、システム実証も兼ねてSmart Billingを導入することとしました。
　他の市販システムと比較して、機能が充実しており、スモールスタートもしやすいことから採用を決めました。システム導入による効果は予想以上に大きく、事業創造に必要な活動に注力できることが会社全体にとっても大きな価値であることを再認識し、今後の本格的なコト売りビジネス展開に向けた礎を築くことができました。

株式会社フジクラ
エネルギー・情報通信カンパニーマーケティング室室長
進藤喜彦氏

　お客さまからサービスの代金を受け取るにあたり、いかにお客さまに負担をかけず遅延なくお支払いをいただくか。これはあらゆるビジネスにおいて重要な課題になっています。
　特にサブスクリプションビジネスでは定額課金や使用した分のみ課金する従量課金、一時課金などさまざまな課金方法があり、複雑な料金体系に対応するシステムを導入することは企業側にもお客さま側にもさまざまなメリットをもたらすと考えております。
　そこで今回、NTTコムウェアのSmart Billingを導入することによって、従来のエクセルでの複雑な回線管理・請求書作業を移行し、完全に、システム化を実現することができました。
　Smart Billingは誰でも簡単に運用管理ができ、作業効率も飛躍的に短縮することが可能です。おかげ様で、現在は関係会社の業務部門にその業務を短期間で引継ぎ、本来の業務であるSaaS型ビジネスの事業開発に力を注げるようになりました。

NTTコムウェア　担当者の声

　サブスクリプションビジネス成功の秘訣は、ビジネス／サービスそのものを改善し、顧客の満足度を高めて解約率を減らすことです。リソースもそこに集中するべき。そのためには煩雑になりがちな運用プロセスをより確実に実施できることが大切だと考え、長年培ってきたNTTグループの巨大な料金請求システムのノウハウを活かして、「Smart Billing」を開発・提供してきました。
　「Smart Billing」はサブスクリプションビジネスで基本の業績評価指標となる新規契約者数、売上、料金回収率、解約率などの分析機能を標準で持ち、更なる分析指標の追加や分析機能の高度化を予定しています。
　今後もお客さまの声をお聞きし、サービス・機能改善に取り組み、お客さまのビジネス／サービスの改革・発展に貢献してまいります。