アジャイル開発で少しの違和感も残さない、
迅速なサービス改善サイクルを実現

NTTファイナンスでは、加盟店に対して可能な限り最適な形でサービス提供できることが重要と考えている。そのためには、加盟店の意見や要望をくみあげ、機能や使い勝手を進化させ、サービスを成長させていくサイクルを早く回すことが必要となる。

「導入前調査や導入時サポートはもちろん、導入後にも加盟店からのニーズをお伺いしています。目の前にある業務課題を把握することで、『楽々クラウド決済サービス』の改善に活かしています」（江上千佐子氏 ビリングソリューション部 サービス開発担当 主査）

「請求・回収業務に慣れていない方々が使われるからこそ、少しの違和感が、“使い方がわからない、使いにくい”につながります。少しでも使いやすいサービスだと感じてもらうために、『楽々クラウド決済サービス』には、細かな調整を継続して行える仕組みが必要でした」（田島徳子氏 ビリングソリューション部 サービス開発担当）

　

「同じ顧客管理であっても加盟店ごとに使う用語や管理したい項目は異なります。例えば集金と徴収という言葉の違い、そういった細かい部分を考慮しながら、それぞれの業種・業界ごとに最適な操作性を提供するためには、加盟店ごとの丁寧な対応が欠かせません」（岡田理沙氏 ビリングソリューション部 サービス開発担当）

NTTファイナンスでは、より一層の顧客満足度向上のため、加盟店と実作業を一緒に行いながら、新機能の必要性検討や改善を実施しているが、こうした考え方はアジャイルそのものである。

「NTTコムウェアから新機能はアジャイル開発で行いたいという提案がありました。私たちとしては経験のない手法でしたが、これまでの実績、そして有識者によるサポートを受けられるということで選択しました」（粒崎氏）

　

2020年10月にサービス提供を開始し、まずは大きな内容から3カ月単位で3回のリリースを実施。その後も何度かのリリースが予定されている。

「アジャイル開発のシステム提供スピードにはとても満足しています。逆に私たちが苦労したのは、このスピードに合わせて要求事項と仕様を確定することでした。前の開発が試験フェーズにある中で次の仕様を確定していくことに、私たちも慣れる必要がありました」（粒崎氏）

加盟店からの困り事やニーズに対して、NTTコムウェアが迅速に解決策や選択肢を提示し、まさに両者一体となったスピード感のある開発、改善を実現している。だからこそ、自信のあるサービスをお客さまへ提供できていると言える。

困り事の根本からまとめて解決。
クラウドサービスに留まらないノウハウとリソースを提供

『楽々クラウド決済サービス』は単に顧客管理や請求・回収などの機能を提供していくだけのサービスではない。困り事の根本を見極め、NTTファイナンスのノウハウやリソースを活かし、その周辺にある多くの運用業務などを請け負うことにより、加盟店の業務負担を大きく削減することも目標としている。

「『楽々クラウド決済サービス』の機能拡充だけでなく、周辺ツールの整備、他社から提供されている各種サービスとの連携など、新しい機能の拡充を図る必要があります。NTTコムウェアには、システム開発のパートナーとしてだけでなく、サービス戦略の検討段階から参加してもらい、私たちの目標に向かって一緒に活動してもらうことを期待しています」（井上氏）

2021/06/07

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