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原料にも容器にもこだわった「本生シリーズ」

「本生おろしわさび」「つぶ入りマスタード」の販促用パンフレット。発売当初はラミネートチューブ入り

時はまさにバブル時代の幕開けを迎えるころ。好景気に背中を押され、消費者の本物&高級志向が高まっていた。 エスビー食品は、チューブ入り香辛料のワンランク上の商品として、1987(昭和62)年、本わさびを使用した「本生おろしわさび」と「つぶ入りマスタード」を発売。その後1年間で「ひきたて和からし」「おろしたてしょうが」「おろしたてにんにく」を追加して、本物のおいしさを追求する「本生シリーズ」が誕生した。

以降、「本生シリーズ」は、中身と容器の両面において毎年のように改良を重ねていく。エスビー食品では、これを「リフレッシュ」と呼んでいるが、そのたゆまぬ努力のかいあって、1990(平成2)年にはシェアNo.1となり、現在でもその地位を守り続けている。

「本生シリーズ」が1988年5月に5品となり、1990年8月に透明チューブが採用された

わさびを例に、中身における「リフレッシュ」の歩みを振り返ると、風味改良や無着色化を経て、2009(平成21)年にはわさび原料を100%本わさびとし、商品名も「生わさび」から「本わさび」に変更。この背景には、ベトナムにおける本わさびの開発輸入事業が本格化するなど、原料を安定的に調達する仕組みが整ったことがある(コラム参照)。本わさび100%となると、やはり風味が違い、本わさびならではの清涼感のある味と辛味が際立つ。2009年の「リフレッシュ」では、わさび以外の商品でも副原料や添加物数を減らすなど、より素材本来の風味を生かすための改良が行われた。

使いやすさを追求した「ラクしぼりチューブ」と「すぐ開きキャップ」

“より生に近い本物のおいしさの追求”と同時に行ってきたのが、容器の改良だ。香辛料に限らず、歯磨きや整髪料などチューブ入り商品で悩ましいのが、チューブの両脇や肩口に中身が残り、最後まで使い切れないこと。エスビー食品は、消費者の“もったいない” “何とかならないか”という思いを、新型の「ラクしぼりチューブ」で解決した。「ラクしぼりチューブ」は、肩口周りを蛇腹状にすることによって押し出しやすさをアップ。さらに、肩口をなで肩にするとともに、チューブ先端にも縦の切り込みを入れ、最後まで無駄なくしぼれる形状とした。そして、キャップには、緩み止め構造を施すとともに、4分の1回転するだけで開け閉めできる「すぐ開きキャップ」を採用。「本生シリーズ」をはじめ、エスビー食品のチューブ入り香辛料の大きな特徴となっている(特許出願中)。

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