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新商品で新しい食べ方を提案

現在発売中の「本生シリーズ」。売上高としては「本生 本わさび」が一番大きい

2012(平成24)年、「本生シリーズ」に新製品が登場。それが「本生きざみわさび」で、控えめな辛さと茎のシャキシャキとした食感が楽しめる新感覚のわさびだ。本商品は、わさび=刺し身ではなく、わさびをステーキやポークソテーなどの薬味としてたっぷり使う、つまり新しい食べ方を提案するために生まれた。
また、昨年発売された「本生 生七味」は複合素材を使った香辛料で、これまで単一素材であった「本生シリーズ」にとっては新たな挑戦となる商品。乾燥した七味にはない、生素材(柚子〈ゆず〉、しょうが、赤唐辛子、すだち、ねぎ、実山椒〈さんしょう〉、しその実)ならではの爽やかな香りと鮮烈な辛味が特徴だ。こちらも、鶏の唐揚げや焼き鳥などの肉料理によく合う。

「本生きざみわさび」のシャキシャキとした食感がステーキ肉の弾力とマッチ

エスビー食品は、「本生シリーズ」を中心に、手頃な価格の「風味推薦シリーズ」、国産原料にこだわった「名匠シリーズ」の3シリーズをメインに展開してきたが、近年は大容量の「お徳用シリーズ」がよく売れるという。しかも、お徳用ではしょうがとにんにくの占める割合が大きく、この2品は30~40代の購入率が高い。生鮮品が手に入りやすいしょうがやにんにくの伸び率が大きいというのは少々意外だが、リーズナブルな価格で日持ちがするという使い勝手の良さが支持されているという。

消費者の安全・安心志向に応え、全て国産原料を使用した「名匠シリーズ」

身体の冷えを解消するしょうがに注目が集まったり、食べるラー油の流行で刻み系の香辛料が人気になったりと、時代やユーザーの年齢によって支持される香辛料が異なるのも興味深い。

海外市場に目を向けると、やはり近年の和食・すしブームや和食のユネスコ無形文化遺産登録が追い風となり、毎年売り上げが拡大しているという。チューブ入り香辛料は発売当初より海外に輸出されており、当時は在外邦人が中心だったが、近年では現地の人たちにも幅広く受け入れられるようになってきた。

海外で発売されているチューブ入りわさびのパッケージ

アメリカ・ヨーロッパを中心に需要が拡大し、「本生 本わさび」も「Premium Wasabi Paste in Tube」と称して販売されている。

チューブ入り香辛料が誕生して45年、「本生シリーズ」が発売されて28年。「本生シリーズ」では、その名の通り、味、香り、食感の全てにおいて“どこまで生に迫れるか”をテーマに、現在も新たな挑戦が続いている。

取材協力:エスビー食品株式会社

[ 本わさびへのこだわり ]

忍野試験農場

日本の香辛料の代表といえば、わさび。わさびは繊細で素材本来の味を生かす日本料理に欠かせないパートナーだ。エスビー食品は、「本生 おろしわさび」の発売当初より、ゆくゆくは使用するわさび原料を本わさび100%にしたいと考えていたという。しかし、わさびは環境に非常に敏感な作物で栽培が難しく、一部の産地を除いては大量生産が難しいという状況だった。同社は、1993(平成5)年、日本有数の湧水・富士山麓忍野八海で知られる山梨県忍野村に忍野試験農場(写真上)を開設し、わさびの育種研究に着手。適性品種の採種栽培を経て、1998(平成10)年には、わさび海外栽培事業に向け、自社採種栽培を開始した。現在、ここで採種したわさびの種はベトナムに輸出され、標高約1,600mの冷涼な気候の地・ダラットで栽培されている(写真下)。

ベトナム

忍野試験農場での採種栽培(種まき~種採り)のスタートからベトナムにたどり着くまでに約2年、ベトナムでの種まき~栽培・収穫までにも2年弱かかる。高品質で安全・安心な原料を安定的に調達するためとはいえ、これほど手間と時間がかかっているとは驚きだ。なお、忍野試験農場では、わさびの他、唐辛子やマスタード、フレッシュハーブなどの採種栽培も行われている。

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