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ギフトのメッセンジャーとしてのキャラクター

エバー航空のハローキティジェット

2005(平成17)年には台湾のエバー航空でハローキティジェットが就航。機体だけでなく、チケットはもちろん、手荷物用のタグから機内の座席カバー、機内食までキティちゃん一色!

2002(平成14)年には米デザイナーユニット、ヘザレットがニューヨーク・コレクションで「ハローキティ」をテーマにしたコレクションを発表、2005(平成17)年にはフランス国立造幣局鋳造で「ハローキティ」のユーロコインが発行され、台湾ではエバー航空のハローキティジェットが就航…。日本で“キティラー”という言葉を生んだ「ハローキティ」ブームは、2000年代に入り、海を越えていく。

もともとサンリオ商品専門店での自社開発商品の販売とライセンスビジネスの両輪で進めてきた同社の海外事業だが、「ハローキティ」が誕生35周年を迎えるころ、ライセンスを中心にシフトする。デザインはその国のセンスを生かすといったローカリゼーションを重視し、世界最大のスーパーマーケットであるアメリカのウォルマートなど流通網を拡大した結果、「ハローキティ」人気は世界へと広がっていった。

ご当地キティ

日本全国の地域の特産品や、歴史、人物などとコラボレーションした「ご当地キティ」にはコレクターがいるほど。コラボレーションの多さで知られる「ハローキティ」だが、商品として存在しないのが包丁とカッターだ。

80年代半ばから現在までサンリオキャラクターのトップを走り続け、いまや国内外において子どもから大人までを魅了する「ハローキティ」。キティが時代を超えて愛され続けてきた背景にはいくつか理由がある。一つは、時代の変化、価値観の変化に合わせてキティを変化させてきたこと。そしてもう一つ、キティはアート作品ではなくあくまでファンのものという考えのもと、お客さまの声を反映させてきたこと。その根本にあるのは、同社が一貫してこだわる「ギフト会社としての誇り」だ。

yoshikitty

X JAPANのYOSHIKIとのコラボレーションで誕生した「yoshikitty」。2016年の「サンリオキャラクター大賞」では、YOSHIKI自身も直営ショップに応援に駆けつけ、堂々の7位にランクインした。

数多くの人気キャラクターを輩出するサンリオだが、同社のモットー「Small Gift Big Smile」に表現されるように、その核となるのは「キャラクタービジネス」ではなく、ギフトを通じて人と人とのつながりをつくるという「ソーシャル・コミュニケーション・ビジネス」だ。キャラクターはあくまでギフト商品のメッセンジャーであるという考え方で、「ハローキティ」はそうした思いを胸に、変化をおそれず、さまざまなチャレンジを繰り返してきた。コレクターを生んだ「ご当地キティ」や、「yoshikitty」をはじめとする多彩なコラボレーションが好例だ。

ハローキティ メン

男性のキティファンを増やすべくスタートした新ライン「ハローキティ メン」。

そんな“世界のキティちゃん”の次なる目標は、男性ファンを増やすこと。10代20代男性に人気を誇る裏原宿系ブランドとのコラボレーションなどであたためてきたその土壌を、新ライン「ハローキティ メン」でさらに推し進めていく。キティちゃんが若い男の子たちのハートを掴むことができるのか、サンリオのさらなる挑戦に期待が高まる。

取材協力:株式会社サンリオ

©1976, 2004, 2015, 2016 SANRO CO.,LTD.


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