2017.06.01
ITを活用した"タブレット解説"で気軽に楽しむ「能楽」の世界
〜初心者でも楽しめる名曲を人間国宝が案内〜
横浜能楽堂(館長:中村 雅之)は株式会社檜書店(代表取締役:檜 常正、以下「檜書店」)、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(代表取締役社長:海野 忍、以下「NTTコムウェア」)、東日本電信電話株式会社神奈川事業部(取締役神奈川事業部長:髙橋 香苗、以下「NTT東日本」)と協力し、初心者や外国人でも気軽に能楽を楽しめるよう公演中に無線LAN(以下Wi-Fi)を通じてタブレットに能の解説等を配信し分かりやすく説明するサービスNOH-Tab(以下「本サービス」)を、神奈川県内の能楽施設において初めて実施いたします。
1. 提供の背景と目的
横浜能楽堂は、初心者にとって「難しい」「分からない」「敷居が高い」と思われがちな能楽を気軽に楽しめるよう、普及公演を行ってきました。
今回、初心者に加え外国人にも能楽を楽しんでいただくための新たな取組みとして、専門的な知識がなくても楽しめる人気曲を厳選し、わかり易く専門家が作成した解説を公演中に専用タブレットへリアルタイムで多言語配信するサービス(名称:NOH-Tab)を檜書店、NTTコムウェアと協力して行うこととしました。また、公演が始まる前にご覧頂けるあらすじ、見どころも提供いたします。
タブレットへ配信する解説等のコンテンツは、能楽堂の見所(けんしょ)(客席)にNTT東日本と協力して設置したWi-Fiアクセスポイント(名称:ギガらくWi-Fi)を介して、インターネット上のNTTコムウェアのクラウドから配信します。
横浜能楽堂は今後、能楽の更なる普及拡大に向け、様々なパートナーと協力し、このようなITを活用した鑑賞サポートを拡充させていきたいと考えています。
2. 本サービスの実施公演日
(1)日時:2017年7月2日(日)
(2)場所:横浜能楽堂
(3)公演名:横浜能楽堂普及公演「人間国宝が案内する能の名曲」
(曲 目)狂言「寝音曲」(和泉流)野村万作
能「土蜘蛛 勤入 さゝ蟹」(観世流)梅若玄祥
※公演内容の詳細は別紙1をご覧ください
3. 本サービスの特長
今回提供するサービスは、能楽の独特な表現を分かりやすく説明した文字・イラスト情報を、タブレットに配信するものです。
舞台の流れに合わせてオペレーターが操作することで、鑑賞者の持っているタブレットの画面が自動的に切り替わるため、誰でも分かりやすく鑑賞することができます。
本サービスの解説は、大きな文字やイラストをまじえており、初心者はもとより外国人観光客の方々にも鑑賞していただけます。また高齢者や聴覚障がい者にもわかりやすく表示されています。
(本サービス イメージ図)
【各社の役割】
- 横浜能楽堂
横浜能楽堂は、高い企画・制作力によって知られる、日本の古典芸能のアーツセンターです。
能を始めとする日本の古典芸能の上演だけに止まらず、海外とのコラボレーションにより新たな作品も生み出しています。 - 檜書店
能楽の専門書店として、能楽公演主催者、横浜能楽堂と長年のつながりを有しています。能楽解説書などを数多く出版している経験を基に、画面コンテンツ作成(NOH-Tab)、タブレット提供、運用などを行います。 - NTTコムウェア
能楽鑑賞多言語字幕システムをはじめ、薪能や、大規模スポーツイベントなどで、数千台、数万台のタブレットやスマートフォンの画面を同期して高速表示する仕組みをクラウドサービスとして提供しています。 - NTT東日本
地域密着のコミュニケーションパートナーとして、横浜能楽堂のWi-Fi環境をサポート付き簡単オフィスWi-Fiサービスの「ギガらくWi-Fi」で構築。横浜能楽堂でのICT活用シーンを推進します。
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