2018.10.23
Mealthy社とNTTコムウェアの協創により
「食事アドバイスサービス」に「Deeptector®」が正式採用
〜高品質な栄養士アドバイスの作業効率が3倍に〜
NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:栗島 聡、以下 NTTコムウェア)は新しいビジネスをパートナー企業と共に協創するオープンイノベーションの取組みを強化してトライアルを推進してきました。
その協業モデル第一弾として11月1日より株式会社Mealthy(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 勝之、以下 Mealthy)の提供する「Mealthy食事アドバイス」サービスに、NTTコムウェアが提供する画像認識AI「Deeptector®*1」が正式採用されます。
※ 画像認識AI 「Deeptector®」 は、NTTグループのAI 「corevo®」 を構成するNTTコムウェアの各技術*2 で共通に利用されるAI技術をサービス化したものです。
1.サービス概要
多くの企業が、深刻な働き手不足の中で健康経営に注目しています。健康経営に取り組むことで従業員の健康の維持・増進と、生産性の向上が期待されています。「Mealthy食事アドバイス」サービスは、食事指導にAIを活用し、従業員の健康的な食生活を支援します。具体的には下記のステップでサービスを提供します。
Step1「食事写真の送信」:食事を撮影しアプリから送信。Deeptector®が写真から料理を判定
Step2「管理栄養士によるアドバイス」:Deeptector®の結果を元に管理栄養士がアドバイス
Step3「見える化」:食事内容や体重、歩数などユーザーの健康に関する情報を見える化
これまで目視で写真の料理確認を行っていた管理栄養士の業務の作業効率が、Deeptector®により約3倍になります。具体的には、1回の写真相談あたり10分必要だった管理栄養士の回答が3分で行えるようになり、約7割の作業時間の効率化を実現しました。作業効率化によって、各従業員のライフスタイルに配慮した高品質な管理栄養士のアドバイスを、より多くの従業員へ届けることができ、大企業の社員などへの対応も可能となります。
2.Deeptector®の活用方法
「Mealthy食事アドバイス」サービスでは、Deeptector®の機能である検出型と分類型を階層的に組み合わせて活用しています。そのため、ユーザーは皿ごとの料理写真を撮ることなく、食事全体を撮るだけで個々の料理を判別することが可能となります。また、麺類、丼類、スープ類など働く人が日常よく口にする約500種類の料理をカテゴリごとに判別し、具材の違いによる細かな料理の判別を高精度で実現しています。
Deeptector®導入のメリットは検出・分類精度の高さだけではなく、カテゴリ追加が容易であることも挙げられます。新しいジャンルの料理が流行するなどして新たな料理の分類が必要となった場合は、該当ジャンルを新カテゴリとして追加することで、精度を維持しながら分類の枠を広げることが可能です。拡張性と運用性の高さはサービスを提供するMealthyにとっても重要なポイントとなっています。
■Deeptector®を採用したMealthy鈴木代表取締役のコメント
「新しい食べ物が流行したら、その料理を新しいカテゴリとして追加しますが、弊社内製ツールでは、エンジニアと連絡を取り合ってカテゴリを追加し、精度を改善していくまでに1カ月以上かかっていました。その点、Deeptector®は簡単に追加できるため、将来サービスを広げるにあたり、Deeptector®の機能が絶対に必要であると感じました」
3.今後の展開
NTTコムウェアは、「Mealthy食事アドバイス」サービスで実現した食事認識AIをスポーツやフィットネスにおける食事指導や、健康保険、医療関連のビジネスに展開する予定です。また、食事認識AIの認識対象や認識精度を継続的に向上させるために、これらのビジネスにおけるパートナー企業を募り、食事認識AIの普及拡大に向けたエコシステムの構築を目指します。今回の協業モデルを事例として今後もオープンイノベーションによる新しい価値の協創を推進します。
NTTコムウェアは2018年10月24日(水)〜26日(金)に幕張メッセにて開催される、AI・業務自動化展で本サービスに関する展示・説明をいたします。
【用語解説】