COMWARE PLUS プラス・サムシングを大切なお客さまへ

メールマガジンのご登録

「営巣検知サービス」導入で何が変わるのか

286_img01.jpg

稲田 圭吾氏
四国電力送配電株式会社
通信システム部 副リーダー

四国電力送配電では通信部門と配電部門で協力して「営巣検知サービス」を試験導入して検証を続けている。

「効率化という観点では、まさに車両によるカラスの営巣巡視業務の負担が軽減すると考えています」(稲田圭吾氏 通信システム部 副リーダー)

車でエリアを巡視することは変わらないものの、従来、運転手と巡視員の1班2名体制で行っていたものが、運転手1名体制に変えられることが期待できる。営巣検知サービスでカラスの巣が検知されると自動で位置情報などが事務所にメールで送付、事務所で撤去が必要と判断されたらすぐに撤去という手順となるため、業務が効率化されることはもちろん、巡視員の業務負担を軽減し、その結果人員コストも抑えることができる。

286_img05.jpg

実際の営巣検知のイメージ

2種類のAIの判定パターンが業務を支える

営巣検知には、判定パターンが2種類用意されている。これは業務を行うためにどうしても必要な機能だった。

リアルタイム検知(判定)

走行しながらカメラで撮影したデータを、車載したパソコン本体などリアルタイム判定用の機材で処理し、その場でカラスの営巣を検知、事務所へメール通知を行う。迅速な撤去指示が即日実施できることが利点。

一括判定

走行中はカメラで撮影した映像データを記憶媒体に保存するのみ。事務所のパソコンで一括処理して営巣の有無を判定。リアルタイム検知より高い検知精度であり、車両に搭載する機材がカメラのみでよいことが利点。

カラスの営巣巡視業務は単に営巣を検知するだけでなく、その危険度に応じて素早い判断をする必要がある。例えば発見した営巣に金属製のハンガーがあり、それが6,000Vの高圧線や変圧器などに近接していたら、即座に撤去しないと停電のきっかけになるかもしれない。撮影した動画を後からAIが判定する方法の場合、停電を未然防止するための迅速な営巣撤去ができないため、リアルタイム検知が必要とされた。

さらに巡視の機会を増やすため、将来的には巡視車両以外で使われている車両にも撮影機材を搭載、録画し、配電部門に映像データを渡すことで巡視業務が行えることも可能と考えている。こうした場合には、搭載機材がカメラだけで済む一括判定が役に立つと言える。

286_img11.png

営巣検知システムのリアルタイム検知(判定)の業務フローと導入効果

長年蓄積した人の目によるノウハウを、誰でも使えるAIで活用するために

今回の取り組みで、大半の巣については人の目による巡視と同等の能力をAIが発揮できるようになったと評価している。

「AIは一度獲得した能力をそのまま維持でき、さらに開発が進めば能力は向上し成長を続けます。今回の導入で“AIの成長”をとてもよく実感できました。継続によって検知精度が向上することから、今後も開発を続けることで、人の目と同等、そして人の目を超える能力を持つ営巣検知が可能になることを期待しています」(松岡氏)

カラスの営巣巡視は四国4県で、数百人規模で行われている。今後の営巣検知サービスの本格導入に向けては、多くの作業員が誰でも容易に使えて、システムが安定して動作することが大切なポイントになる。現場の作業員が持つ課題やニーズをくみ取り、本当に必要としているシステムを作りだす勘所を、NTTコムウェアは、NTTグループで重要インフラ設備を支えてきた企業文化として理解している。

「今回の取り組みを通して、NTTコムウェアは四国電力送配電の業務内容と課題をよく理解し、現場の目線に立ち、現場にどう展開するかも考慮して、課題解決を積極的に提案、開発を進めてくれる会社だと実感しています。営巣検知サービスの利用拠点の拡大に向けて、これからも双方で知識やノウハウ、アイディアを持ち寄り、共にさらなる成果を創出していくことを期待しています」(稲田氏)

286_img07.jpg

担当者の声

春にカラスの営巣を探すところから一緒に検討させていただいたサービス

四国電力送配電様とは、春というカラスの営巣時期に合わせて、屋外の現場でデータ収集や業務に適した仕組みのあるべき姿を検討するなど、共同作業でサービスを検討させていただきました。長年、蓄積された知識やノウハウを数多く情報提供いただいたことで、AIによる画像認識技術Deeptectorを活用した営巣検知サービスを誕生させることができました。今後もさらなるブラッシュアップに取り組み、より良いサービスに成長させ、お客さまのDXを支えていきたいと思っています。

286_img08.jpg

NTTコムウェア株式会社
ネットワーククラウド事業本部 担当課長
渡丸 智仁

2021/12/15

お客さまプロフィール

286_img09.png

名称
四国電力送配電株式会社
本社所在地
香川県高松市丸の内2番5号
事業開始日
2020年4月1日
事業概要
一般送配電事業 等
公式サイト
https://www.yonden.co.jp/nw/

  • 商品およびサービスの内容は、予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 「Deeptector」は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
  • その他、記載されている社名、商品名などは、各社の商標または登録商標である場合があります。
  • 所属部署、役職等については、取材当時のものです。

お問い合わせはこちらから

この記事のPDFをダウンロードする

想像を超える未来を、協創しませんか。

スマートフォン用リンク

事例紹介

スマートフォン用リンク

エバンジェリストが語るICTの未来

スマートフォン用リンク

ページトップへ

トップへ