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人生の節目を支えたのは、人と人の結びつき

― ゴルフで成功されたあと、いくつかビジネスを始めていらっしゃいますね。

丸山茂樹さん

特に展望があったわけではないんです。地元で気軽に食べられるイタリアンがあるといいなと思ってレストランを開いたり、ロサンゼルスで人気のカフェを日本に紹介したいと思ったのがきっかけでカフェをオープンしたり…。
 プロスポーツ選手は人生の節目が2回あると思うんです。現役で好調なまま10年、15年と続けられたとしても、やはりどこかでセカンドキャリアについて考えなければならない。海外の有名選手には現役引退後にゴルフ場経営やゴルフ場設計に転身する人が多いのですが、私の場合はそれが、ゴルフ番組の解説やジュニアの育成、そして飲食店のオーナーだったというわけです。自分自身にできることは何かと考えた結果、こうなりました。
 子どもの頃から、現役でがんばれるのはこのぐらいまでだろうという目安は見えていたので、節目を迎えた時は特に慌てたりはしませんでした。けがが長引いてトーナメントに出られなくなったのは想定外でしたが、そんなときに「ちょっと手伝ってよ」と声をかけてもらい解説の仕事を始めました。
 そんなつもりでおつきあいをしてきたわけではありませんが、これまでいろいろな人と幅広くつきあっていたおかげで、相談できる友人もいたし、進む方向を見極める目を養えたのだと思います。出会った人とのつながりを大切にして、マメにつきあってきたことが実を結びました。

― 助けてくれる人がいるということも、ご自身の力だと思います。

とんでもありません。私は周りの人たちに助けられている部分がすごく大きい。応援してくれる人、身近にいる人を一生大事にしていこうと思っているし、人づきあいが大好きだから、相当アクティブですよ。次の日の朝5時半に起きなきゃいけなくても「今日の夜どう?」と誘われれば行きます。断ったことがないし、人づきあいを面倒だと思ったことがないんです。

― そのためにも体調管理にはずいぶん気をつけていらっしゃるのでしょうね。

一晩に食事の誘いが2件ということもありますが、暴飲暴食はしないようにしているので大丈夫です。それに3、4時間眠れば足りるので、移動時間を使って上手に睡眠をとっています。人生一度きりですからね。気合いです、気合い! そうやっておつきあいしてきた方々が、ここぞというときに助けて下さるので、非常に感謝しています。

取材後記

アスリートが、実際のプレーを頭の中で描きながら、「勝つ」までの様子を具体的に思い描く「イメージトレーニング」。これはアスリートに限らず、ビジネスパーソンにも同様に必要だろう。ではグローバル化といった時にどんなイメージができるだろうか。「海外企業の社員と英語で話している」のは、決してグローバル化のイメージではないはずだ。一人ひとりのグローバル化には、小学生の「まるちゃん」がPGAツアーでプレーする自分を夢見たような具体的な絵を描くことが必要なのだ。

プロフィール

丸山茂樹(まるやま・しげき)
1969年千葉県生まれ。日本大学で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。「まるちゃん」の愛称で親しまれ、日本ツアー通算10勝をあげている。2000年からPGAツアーに本格参戦し、通算3勝をあげる。また2002年には伊沢利光プロとのコンビで、EMCゴルフワールドカップを制している。現在は、ゴルフ中継の解説者をはじめ、様々なメディアにて活躍する傍ら、一般財団法人丸山茂樹ジュニアファンデーションの代表理事として、ジュニアゴルファーの育成にも力を入れている。2016年リオデジャネイロ五輪では、ゴルフ日本代表ヘッドコーチを務めた。

2017/4/26

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