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「ピアノのヤマハ」の感性にデジタルの技術を融合させる

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最新モデルの「CLP-600」シリーズはモダンなインテリアにマッチする新しいカラー「ダークウォルナット」を含む、5色展開。ヘッドフォン装着時に立体的で自然な響きが再現される「バイノーラルサンプリング」を採用、「CLP」シリーズ初となるBluetoothも内蔵されている。

今年5月から順次店頭に並ぶ「クラビノーバ」の最新モデル「CLP-600」シリーズの最大の特徴は、約20年ぶりに刷新された新しい仕組みの鍵盤、その名も「グランドタッチ鍵盤」だ。鍵盤に触れた時の感覚をよりグランドピアノに近付けたいという思いで、鍵盤アクション機構そのものを変えたのだ。それによって、ピアニッシモからフォルティッシモまで音色の幅を広げることに成功しただけでなく、鍵盤を強く押した時と弱く押した時の間のグラデーションがスムーズ、かつ、なめらかに。さらに、鍵盤の先端から支点までの距離をグランドピアノと同等の長さにしたことで鍵盤奥の部分のタッチ感が向上し、グランドピアノに限りなく近いリアルな弾き心地を手に入れた。音についても、「クラビノーバ」が搭載する2つの音、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」とウィーンのピアノブランド、ベーゼンドルファー社の「インペリアル」のサンプリングが最適化され、より自然で豊かな響きが実現した。

音響の面では、弦やボディの共鳴音までもモデリングした独自のシステム「バーチャル・レゾナンス・モデリング」を改良。低音・中音・高音域を専用のスピーカーとアンプで響かせる「3way スピーカーシステム」を搭載し、豊かな共鳴音とともに「CFX」と「インペリアル」の音色を表現できるようになった。

今回のモデルチェンジの要となった「グランドタッチ鍵盤」で、同社の開発者が目指したのは「鍵盤を押した時の重さの変化を、いかにグランドピアノに近づけるか」。グランドピアノの鍵盤は、まず触れた時にすっと軽く沈んで、その後グッと重くなって、最後に再び軽くなる。約1センチの鍵盤に集約されたその複雑な動きをつくり込んだ。そのためにまずしたのは、ホールに「CFX」とベーゼンドルファーの「インペリアル」を1台ずつ置き、ピアニストが演奏、開発者全員でその音色に耳を傾けることだった。それぞれの音色を分析し、試作品をつくり、弾いて、評価して、また試作品をつくり…を幾度となくくり返し、ブラッシュアップしていった。開発担当者曰く、「すべてが苦労の連続でした」とのことだが、その製造過程は電子ピアノといえど、もはやアコースティックピアノの領域だ。

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「CVP」シリーズはタッチパネル化で操作性がよくなり、最近では大人趣味層に受けている。

「クラビノーバ」は電子ピアノでありながら、軸となっているのはヤマハが120年を超えるアコースティックピアノづくりで培ってきた高い技術力に裏打ちされた“感性”だ。ピアノのトップメーカーしか持ち得ないその感性に、最新のデジタル技術を融合させ、進化を続けてきた。今後の課題は、「クラビノーバ」のみならず、鍵盤楽器全般において今までまったく鍵盤を触ったことがない初心者、特に大人の層に、その楽しみ方をどう伝えるかだ。まだ開発段階ではあるが、初心者の演奏をサポートする機能の充実や、グループ会社であるヤマハ音楽教室と連携して、より多くの「クラビノーバ」デビューを目指す。

取材協力:ヤマハ株式会社

2017/4/27

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