

NTTコムウェアが提供する「SmartCloudデータセンター」の運用管理サービスである「MSP/DCサービス」では、サーバーやシステムを安全かつ確実に運用・保守できるよう、稼動状況、脆弱性の有無などをリアルタイムで確認できる独自ツール「SmartPIER」を用意しています。第4回となる今回のインタビューでは、MSP/DCサービスを「見える化」する「SmartPIER」誕生の背景やサービス高度化への取り組み、今後の展開についてご紹介します。
サービスを「見える化」し、お客さまに安心感を
― 「SmartPIER」とは、どのようなサービスなのでしょうか。

佐野:NTTコムウェアは「SmartCloudデータセンター」でお客さまからお預かりしたサーバーやシステムを安全、確実に運用するためのMSP/DCサービスを提供しています。その一環として、お客さまのIT資産やCPU使用率などのリソース状況のほか、脆弱性に関する情報をウェブ上でリアルタイムに把握できるサービスが「SmartPIER」です。
また、「SmartPIER」と統合ヘルプデスクや統合監視システムが連携することで、より高品質で効率的なシステムの運用・維持・管理を実現できます。

― 「SmartPIER」を開発した背景について聞かせてください。
佐野:NTTコムウェアは、「お客さまのシステムを高品質かつ安全に運用すること」を目標にサービスを提供しています。
更なる安心感と信頼性の向上のためにお客さまのIT資産が、「SmartCloudデータセンター」内でどのように運用、監視されているのかを「見える化」し、お客さまと情報共有することを考えました。

佐野 友香里
NTTコムウェア株式会社
サービス事業本部
サービスプロバイダ部 MSP-BU
カスタマサービス担当
開発は、2010年頃から「サービスの見える化=SmartPIERプロジェクト」としてスタートし、現在まで段階的に機能を拡充、強化しています。
― 「SmartPIER」の開発は自社で行われているのでしょうか。
佐野:はい、自社で開発しています。「見える化」の実現にあたり、当初は汎用ツールを導入することも検討しましたが、お客さまからのご要望にきめ細かく対応するために、「自社開発」という結論に達しました。
NTTコムウェアはSIerとしてさまざまなお客さまのシステムを企画段階から開発し、保守・運用までを手がけてきた実績があります。「SmatPIER」は、実際にMSP/DCサービスを提供、運用している部門が開発を手がけました。このため、お客さまのニーズに合った機能を追加し、育て上げてきました。これこそが「SmartPIER」の独自性であり、他社のサービスにはない強みだと思っています。