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デジタルツールを活用した情報収集能力は高く、わかりませんとはあまり言わない

小中学生の頃からネットに慣れ親しんできたデジタルネイティブは、インターネット上での高い情報収集能力を備えています。子どもの頃からやってきたほうが、大人になってから始めるよりも高いスキルを得られるのはスポーツやゲームと同様、ある意味「当たり前」です。

より上の世代では、「ネットで情報収集」と言えば、まず、検索エンジンを実行することだと考えますが、デジタルネイティブにとっては検索手段の一つに過ぎません。そもそも「ネット」という言葉をデジタルネイティブが使う場合、「インターネット全般」ではなく「大手の検索エンジンによる検索」を指すのが普通とされています。

つまり、彼らにとって、「ネット」は「Twitter」や「Facebook」、「Instagram」などと並ぶ存在であり、情報収集にはネットだけでなく、これらのSNSを活用します。最新情報を多く集めるならTwitter、場所や食事に関することならInstagramやYouTube、お店などの公式情報を知りたければFacebookなどと用途に応じてフォローし、タイムラインやハッシュタグを使い分けて情報精度を高める術を心得ています。企業の公式ホームページや官公庁・調査会社のリポートと同じくらい、「共感できる」SNSの情報を重視しているのです。

一方、高い検索能力に、対面して言葉を使うコミュニケーション経験不足も手伝って、「わかりません」や「できません」を言わない傾向が見られます。インターネットという広大な外部記憶を隅から隅まで探せば、たいがいの答えは見つけられるからです。デジタルネイティブにとっては、「幅広い知識」と同じように「幅広い検索能力」も、高い価値を持っていると言えそうです。

「知らないことは調べればいいので覚えておく必要はない」と言うと乱暴な理屈に聞こえますが、携帯電話を持つようになった私たちが自宅以外の電話番号をほとんど覚えていないことを考えれば、「必要ないから覚えない」というのは十分合理的な考えです。ただし、最終判断に迷うような場合に、上司や先輩に聞くよりも多くの「いいね!」を重視するような傾向もみられる点には注意をしておいたほうが良さそうです。

そんなデジタルネイティブたちとの関係性をうまく保つには、デジタルネイティブたちの価値観を認め、歩み寄ることも大切です。SNSでもサービスの終了と共に、これまでのデータが消されていったという歴史を話すのも、お互いの価値観を刷り合わせるのによいかもしれません。

図2:「デジタルネイティブ」のおもな特徴とは

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職場などで、デジタルネイティブと良い関係性を保つには、お互いに価値観を認め合い、歩み寄ることが大切

今後は入社してくる社員はほぼ100% デジタルネイティブという時代に

デジタルネイティブが社会人になって顕在化した課題でよく語られる例は「キーボードが使えない」ということです。スマートフォンでいつでもどこでも情報検索が行えるようになると、自宅にパソコンがあってもほとんど使わず、せいぜい学校の授業くらい。そこにもタブレットが入ってきて、キーボードと触れ合う機会がどんどん減っています。ある企業では、新人が「パソコンの画面にタッチして操作しようとした」という話もあります。

実際に企業では先輩社員が新人にキーボード操作を教えており、一頃は姿を消していた「タッチタイピング練習ソフト」が活躍しているそうです。最も、昨今の音声入力技術の向上を見ていると、社会人にタイピング能力が求められる時間もそう長くないかも知れません。

デジタルネイティブが社会人となってまだ1~2年ですが、今後入ってくる世代はほぼ100%デジタルネイティブです。SNSを多用するので実際に人と接する機会が少ないとも言われるデジタルネイティブですが、ネット上のマナーは既に身に付けています。彼らが中学生の頃には学校裏サイトや匿名性が社会問題になっており、SNSを利用する中でどういうことをすれば炎上してしまうのかは身近な問題でもあり、ネットマナーは学校でも教えるようになっていました。

また、社会人になると学生時代ほどネットを自由に使えなくなることも、十分理解しています。ネットが見たければ休憩時間にスマートフォンを使えばいいのであり、むしろ年配の社員ほど仕事に関係ないサイトを見ている人がいるとも言われます。ただ、電子メールの利用頻度が下がった分、ビジネス的な文章を書く能力は落ちていていることなど、戦力化までに必要な対応も変わっているようです。デジタルネイティブを受け入れる職場では、こうした状況も前提とした新人研修などが重要となってくるでしょう。

【 制作/コンテンツブレイン 】

2018/10/16

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